特集 「免疫療法」現場から

 メシマコブを摂取する患者は食欲旺盛。

 「免疫力の回復と増強なしに、がんを治療するのは困難」。こう言い切るのは医療法人財団コンフォート病院理事長の宇野克明医師。"がんは免疫病"という宇野医師の考えは、医療現場はもとより薬局にまで広まっている。八ツ目漢方薬局上野店でのメシマコブによる免疫力向上の取り組みを追ってみた。


 痛みが軽減されるということは、肝臓を改善させる機能があるということ。

 東京・上野で開局する八ツ目漢方薬局上野店(TEL03-3843-8585)には、西洋医学に飽き足らないがん患者や、その家族が来店する機会が多い。目当ての品は、同薬局で販売しているメシマコブ。口伝えで地方からも来店するほどの勢いを見せている。

 漢方薬局を標榜するだけに免疫力を上げるために、十全大補湯、補中益気湯、人参養栄湯などの漢方を処方しているが、メシマコブを販売するようになってからは、それらを処方する機会はめっきり減った。

 「最初は半信半疑でしたが、患者さんの状態が明らかに改善される様子を見てメシマコブの効果を確信しました。主治医も驚いています」。こう話すのは薬剤師の木村茂直さん。

 70代の女性は、胃がんで胃を3分の2以上摘出したが子宮に転移。顔色が優れず、食欲も全くない状態だった。だがメシマコブの全粒顆粒タイプを摂取してからは、自覚症状が改善、腫瘍マーカーが劇的に下がった。

 「本人もそうですが、それ以上に家族の方がその変わりようにびっくりしています」(木村氏)。木村氏によるとメシマコブを摂取する患者は、いずれもまず食欲が旺盛になるという。もう一つ特徴的な点は、痛みが和らぐという。

 木村氏は、「痛みが軽減されるということは、肝臓を改善させる機能があることが考えられます。実際、メシマコブの購入者には、肝臓がんの患者やその家族が多いのです」という。


 食生活指導を基本としながら、漢方薬や健康食品を推奨。

 同薬局で販売しているのは韓国産の「キングメシマコブ」(製品名)。韓国の尺山菌茸農場で、玄米を使って栽培されたメシマコブ菌糸体を原料として加工されたもの。韓国国内では免疫賦活剤として医薬品に認可されているため、食品の加工販売が禁止されている。このため、農場を所管する韓国江原道襄陽郡と束草市が輸出専売品として推奨している。

 「キングメシマコブ」を輸入販売する(株)スペース・スリー(@03-5365-1490)の話では、同品を取り扱う漢方相談薬局は、この1年で首都圏を中心に130店にまで広がっているという。新聞広告を見た消費者が、信頼できる漢方薬局にその真偽を確かめにくるケースが多く、昨年後半からは製品に関する薬局からの問い合わせも急増している。中国のヤセ薬事件をきっかけに、薬剤師などに製品選びを相談する消費者が増えていることが背景にある。

 「健康食品の中には、その効果が疑わしいものもあります。しかし、うちに来る患者さんは摂取前後の変わりようを検査結果からも確認しています。ですから健康食品には懐疑的な医師もメシマコブなら、という人が少なくありません」(前述の木村氏)。

 八ツ目漢方薬局では、食生活指導を基本としながら、漢方薬や健康食品を推奨する。食生活を改善しないと、例え作用機序が解明されている健康食品と言えども効果が表れないからだ。

 「医療機関や薬局に相談を持ちかける患者が増えだしているのは、それだけ健康情報が氾濫しているからでしょう。お客さんと接していると、我々もしっかり勉強しなければ、と痛感します」(木村氏)。


[キングメシマコブの製造工程]

「キングメシマコブ」は、韓国釜山大学が分類した菌株「P.L7001」を使用している。原料は、一定量の玄米に水分を調節、高温殺菌して冷却。ここに純粋液体培養したメシマコブ菌を接種した後、約2カ月間培養して菌糸体と菌糸塊を形勢、熱風乾燥させる。

この原料を一次粉砕、二次粉砕し、微粒状にした後に、混合器で練り粒子0.8mmまでに成形、50℃で10時間乾燥させてアルミ包装する。

メシマコブの培養方法菌株ナンバーP.LMPNU7001

培養方法の特許取得

(1)菌株ナンバーP.LMPNU7001の菌糸体


(2)菌糸体をかくはんします


(3)かくはんが終わった菌糸体


(4) (3)の菌糸体を液体培養します


(5)培養した種菌を玄米に植え付ける


(6)約60日間培養します


(7)60日間の培養過程


(8)メシマコブ



(Medical Nutrition 47号より)


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