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特集1 女性に優しい医療
女性に優しい抗加齢サプリメント(2)更年期対応サプリメント フィトエストロゲン作用をもつ「機能性ハーブ」。
更年期障害は、加齢に伴う卵巣機能の低下により、女性ホルモンのエストロゲン分泌量が減少するために起こる症状。イソフラボンやリグナン類などの植物成分は、体内で代謝されエストロゲン様の作用を示すことが知られている。また、民間伝承的に女性に使われているハーブにも、こうしたフィトエストロゲン作用をもつものが多い。
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大豆イソフラボンの有効性を臨床で裏付け。 |
大豆イソフラボンは、女性ホルモン様作用を有するフラボノイドで、更年期障害の諸症状を予防する効果があるとする多くの論文が発表されている。
通常、大豆中のイソフラボンは配糖体として糖と結合した形で存在しており、体内で吸収される時には、腸内細菌のもつ酵素で切り離し、アグリコンの形に変える必要がある。
そこで糖と結合していない形に設計された大豆イソフラボンアグリコン(IFA)について、キッコーマン総合病院院長の久保田芳郎医師らは、更年期障害の自覚症状がある48歳から56歳までの女性14人(平均年齢51.2歳)を対象に、その有効性を調べた。
調査は、被験者14人に更年期症状を把握する訓練機関として、4週間ほてりの回数等を自己診断してもらい、それを踏まえて本試験としてIFA錠剤(40mg/日)を3カ月間毎日摂取してもらった。
試験開始時、1カ月後、2カ月後、3カ月後に更年期障害スコアを自己診断と医師診断で算定した。同時に血中イソフラボン濃度、各種血中生化学マーカー(GOT、GPT、γ−GTP、クレアチニン、中性脂肪、T−Chol、HDL−Chol、LDL−Chol、エストラディオールE2、FSH、骨型ALP)を測定した。
3カ月後、同被験者にイソフラボン非含有錠剤を3カ月間毎日摂取してもらい、これをプラセボ群として、イソフラボン摂取群と同様に項目を検討した。更年期障害スコアの算定は、東京医科歯科大学産婦人科で用いられる自己診断チェック表を使用した。この間、食事の制限はしなかった。統計学的解析はFisherの直接確立法を用い、危険率5%未満を有意とした。
その結果、イソフラボン摂取群において更年期スコアが試験開始時の30.82 ±12.92と比較して、2カ月後は23.46±10.55、3カ月後は20.64±9.9と有意に減少した(p<0.01)。
血中イソフラボン濃度は、イソフラボン摂取群において1カ月後1.62±0.75μmol/L、2カ月後1.64±0.7μmol/L、3カ月後1.49±1.37μmol/Lと、プラセボ群より有意に高い値を示した(p<0.01)。
さらに試験開始時にほてりの症状が見られた11人を対象として、ほてりの点数を評価したところ、イソフラボン摂取群において試験開始時の6.36±3.14に比較して、2カ月後2.73±2.49、3カ月後2.18±1.4 と、プラセボ群より有意に減少した(p<0.01)。エストラディオールE2、FSHなどの血中生化学マーカーには有意な変化は見られなかった。
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更年期障害のほてりを抑えるなど、女性ホルモン様作用があるハーブ。 |
米国で最も普及しているエストロゲン様作用のハーブでは、ブラックコホッシュがある。もともと北米の原住民が女性疾患や鎮静、鎮痛、解熱などに用いてきたハーブで、ドイツのコミッションEでもその効果が認められている。日本では唯一、(株)常磐植物化学研究所だけが製造している。
活性成分は、トリテルペン配糖体、イソフラボン、アルカロイドなどで、更年期障害のほてりを抑える効果がある。推奨量は、コミッションEが根茎で40mg相当(エキス換算で約8mg)、英国のハーブ薬局方(BHP)では根茎で40〜250mg相当(同8〜50mg)を勧めている。
このほか更年期障害に使用されるハーブには、セイヨウカボチャの種子であるパンプキンシード(学名:Cucurbita pepo)、果実のザクロ(学名:Punica granatnm)などがある。
北虫草で血改善、未病への応用に期待集まる。
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男女24人に摂取、血証を示す人の数が減少。 |
「45歳以上の女性では、それ以下の女性に比べて血が進んでいるケースが多かった」と指摘するのは、未病医学研究センターの劉影代表。劉代表は未病の観点から現代人の健康維持を研究している。
未病と血はともに中医学の概念。未病は読んで字のごとく「まだ疾病として完成していないが、発病一歩前の状態」、血は「血液の流動性が悪くなった状態」とそれぞれ考えられている。
この両者は切っても切れない関係にあり、劉代表は自書『未病を治そう』のなかで、「中医学の世界では、未病を治す最善の方法は血を治すこと」と述べている。
中医学には「医食同源」の思想が貫かれており、日常の食品による改善が重要だ。劉代表は血の人に適した食材として、ゴマ、梅、タマネギ、ニンニクを勧める。また、新しい素材の開発も行っている。
その一つに、北虫草がある。北虫草は冬虫夏草の一種で、アミノ酸やミネラルのほか、機能成分としてコルディセピン、D‐マンニトール、SODなどが知られている。食品ということで、未病への応用に期待が集まる。
劉代表は、順天堂大、東京女子医大ほかの研究グループと共同で、更年期前段階の女性の未病を研究している。その中で、北虫草を男女24人に摂取してもらったところ、血証を示す人の数が減少した(東方医学16巻2号、2000年)。
(Medical Nutrition45号より)
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