|
<がん補助療法に用いられている機能性食品>
 |
メシマコブ |
「細胞壁破砕X」シリーズ、好調を維持
(株)クレモナの「細胞壁破砕X」シリーズが好調だ。特に今年2月に発売された「クレモナのメシマコブ・細胞壁破砕X」は、「百貨店ルートで取扱が伸びている」(営業担当者)という。
製品は、シリーズ従来品の技術をメシマコブに応用、加工することに成功したもの。同社によると、従来の熱水抽出法で煎じたメシマコブでは、糖質を除くほとんどどの成分は検出されなかったが、製品中には1袋5gの細胞壁破砕天然メシマコブ(無添加)を100%使用しているため、メシマコブの栄養成分全てが摂取可能だという。煎じ液からは、通常取り出しにくいβ-グルカンも1袋から800mg摂取できるという。
1箱30袋入り、価格は2万8000円。今後、同社ではエビデンスに基づいた製品を提供し、品質確保を図っていくとともに、登録商標である「細胞壁破砕X」に類似する他社製品へ注意を呼びかけている。
(株)クレモナ
 |
NBG |
β-グルカン豊富なNBG
ノルウェー・ベータ・グルカン(NBG)はベータ(β)1,3/1,6グルカンを豊富に含み、高い効果が報告されている免疫賦活食品。パン酵母から抽出された天然成分を主原料にしている。東京衛生病院の水上治・健康医学科長兼健康教育部長はこのNBGを進行がん患者に投与する免疫賦活療法を実践する一人だ。
水上氏が診療にあたる患者の大半は進行がん患者。あらゆる代替医療を駆使して治療にあたっているが、NBG療法を用いた患者のうち数%は、がん細胞が縮小または完治するという結果が出ている。明らかにがんの進行がとまった患者は数10%にも及ぶ。
最近の例では、1.5cmの腫瘍が3個見つかった乳がんの20代女性の例。この女性にアガリクスとともにNBGを摂取してもらったところがん細胞が縮小、ほとんど完治の状態に至った。NBG療法だけの効果とは断言できないものの、きのこ類の栄養成分との相乗効果が明らかに出た結果といえるだろう。
NBG療法の効果として確実にいえるのは「QOLの向上」と「延命効果」。
NBGはベータグルカンを75%以上も含むことから免疫レベルが向上し、がん細胞の増殖を抑制するなどの効果がある。水上氏はこのため「延命効果は100%」としている。
がんやその他何らかの症状を持たない人がNBG療法を取り入れても、際立った効果は実感できない。水上氏はそれを「本人が気付かないだけではないか」とし、自身が臨床で実感した免疫活性効果という事実から「日常的に摂取することで身近な感染症からの回避、ストレスや疲れの緩和などの効果は出るはずだ」としている。
中島水産(株)
 |
キノコ |
エビデンスを重視した販売方法を
磐田化学工業(株)はエビデンスを重視した販売方法を展開するクエン酸メーカー。クエン酸培養で培ったノウハウを活かしてアガリクスやメシマコブのタンク培養に成功、2001年4月から販売を開始した。
同社原料は(1)完全水溶性である(2)菌糸体由来抽出物を高濃度に含有している(3)製造においても食品以外の培地は使用していない――など、品質だけではなく、製造工程上の安全性も重視している。
また同社の場合、モニタリングを希望する企業に対しては、味・効果を実際に試してもらうと同時に、大学の研究機関との協力により得られた動物実験レベルの内容を用意しておくことで、「原料メーカーとしてしっかりした臨床を提供できる」(担当者)として、安全性や品質の安定供給といったメーカーの守るべき義務を保証できると話す。なかでも、アガリクス・メシマコブなどは原料自体が高額。そのため、常に動物実験での生理活性及び安全性のデータを積み重ねていく同社の姿勢が強みといえる。販売にあたっては、相手企業が同社の企業理念を良く理解したうえで取引している。
こうした販売努力が実を結び、同社原料はエンドユーザーから通常の倍以上の高いリピート率で受け入れられている。「品質と安全の保証は企業がしなければならない義務。それゆえ多少の費用が掛かってもこれを担保したい」(担当者)という。今こそ、企業の社会的責任が問われているといえる。
磐田化学工業(株)
 |
キノコ |
がんの補助療法に「生薬サプリメント」
漢方製剤の原料となる生薬の専門企業・日本生薬(株)(ツムラグループ)では、独自の生薬調達ルートを確保し、各種キノコサプリメントを医師・薬剤師向けに提供している。アガリクス・ブラゼイ、チャーガ、鹿角霊芝、ヤマブシタケ、天然メシマコブの5種類のキノコにつき、刻み分包品(写真)と粉末品を発売している。
粉末品は、入手した原料を自社工場で選別し、殺菌のうえ、微粉末に加工したもの。添加物は使用せず、重金属や残留農薬のチェックも行われる。体調に応じて1日5〜15gを摂取する。
一方、刻み分包品は1日1〜3袋分を目安に煎じて飲む。この他、天然メシマコブでは粒状の製品も用意されている。市場に出回るメシマコブには類似のキノコが使われているケースがあるが、同社の製品に使われているのは、ツムラ研究所で真正のメシマコブ(Phellinus linteus)と認定されたものを使用している。
天然メシマコブの熱水抽出物には、アポトーシス誘導作用が確認されている。また、腫瘍細胞を移植したマウスにメシマコブ熱水抽出物を投与すると、対照群に比較して腫瘍細胞の生着が抑制された。統合医療の現場では、がん患者の進行抑制はもとより、化学療法の副作用の軽減、QOL の向上まで幅広く用いられている。
日本生薬(株)
 |
CPL |
アポトーシスを抑制し、がん患者のQOLを改善する機能性食品CPL
通常の乳酸とも乳酸菌とも違う「環状重合乳酸(CPL)」が統合医療の現場で注目を集めている。すでに日本癌学会や日本癌治療学会でもその研究結果が報告され、がん細胞のアポトーシス誘導をもつ機能性食品として期待が集まる。
CPLは3〜20個の乳酸の分子が環状につながっている。この特殊な構造が、食品としての3次機能に関わっている。すなわち、嫌気的解糖系において、エネルギーの産生を阻害し、がん細胞を特異的にアポトーシスに追い込むのである。その働きは、がん細胞が産生するLDH-K酵素をCPLが阻害するためと考えられている。
一方、CPLは正常細胞のLDHには干渉しないため、正常細胞には影響を与えない。このCPL は、固形がんのみならず血液がんに対しても期待できることが示唆されている。
日大医学部のグループが、CPLの株化白血病細胞に対する影響を検討し、平成11年10月の第41回日本臨床血液学会で報告した。研究はin vitroで行われ、株化白血病細胞HL60、K562、TF-1を用いてそれぞれの増殖に及ぼすCPLの影響を検討した。その結果、CPL200μg/ml添加により、HL60、TF-1の増殖抑制が認められた。その際、細胞のDNA断片化が認められ、アポトーシス誘導作用が示唆された。
QOLの向上を目的として使われるケースもある。平成10年の第36回日本癌治療学会では、昭和大学医療短期大学看護学科の本江朝美氏らにより、CPLを飲用した悪性腫瘍患者のQOL評価に関する研究が報告されている。
がんの進行で身体・精神状況が障害されたにもかかわらず、CPLの飲用により生活に意欲的で、活動性、社会性が維持されていた例があった。また、QOLが維持、改善される傾向を認めたという。
(株)ユウコーエンタープライズ
 |
アガリクス |
アガリクスの子実体と菌糸体をミックス
白鳥薬品(株)はアガリクス・ブラゼイ・ムリルのサプリメント「姫松茸吉祥丹(ひめまつたけきっしょうたん)」を発売している。同品はアガリクス子実体(岩出101株)と、IBI株の菌糸体を主原料としている。
ヒメマツタケには、抗がん作用、がんの予防作用、血糖降下作用、血圧降下作用、コレステロール低下作用、動脈硬化改善、ビタミンD2様作用、肝機能改善作用、抗アレルギー作用など幅広い食効が知られている。
菌類薬理研究所の伊藤均博士によると、ヒメマツタケ子実体より分離される画分には、中性多糖、酸性ヘテロ多糖、たんぱく多糖および核酸成分など多様であり、なかでもβ(1→6)-D-グルカン・たんぱく複合体が最も高い抗腫瘍効果を示した。
同品は子実体の細胞壁を破砕処理した上、菌糸体にも酵素処理を施して吸収率を高めてある。窒素充填のスティック包装となっており、携帯に便利な製品だ。
白鳥薬品(株)
 |
フコイダン |
養殖コンブ仮根に含まれるフコイダンとその抗腫瘍性 養殖コンブ(Lamminariajapomica)
生産の際に副生する仮根は、ミネラル特にカリウムを豊富に含むことから有用な食品素材として期待されている。さらに仮根には、がん細胞増殖を阻害するステロール酸化体を含むことから、その機能性も注目されている。札幌医科大学臨海医学研究所の高橋延昭助教授らは、機能性解明の一環として、フコイダンを分離し、化学的性質と抗腫瘍性を検討した。
試験は、乾燥・粉砕した仮根を0.1NHCIで抽出して、粗フコイダン分画を得てこれをDEAE-Toyopearl 650を用いるカラムクロマトで分画して、L-フコイダンと、GA-フコイダンに分離した。抗腫瘍性は、Adenocarcinoma755(1×10cells)を移植したマウスに、2種のフコイダンを腹腔内投与した。また、乳がん細胞MCF-7に対する増殖阻害作用を調べた。
その結果、2種のフコイダンはいずれも30mg/kg、14日間投与で抗腫瘍性を示した。invitroでは、GA-フコイダンは100μg/驍ナMCF-7の増殖を阻害するが、L-フコイダンに増殖阻害作用はなかった。種々の昆布類について2種のフコイダン分布を調べた結果、L-フコイダンは昆布類に共通のフコイダンであった。
しかし、GA-フコイダンはL-フコイダンとはフコース、硫酸基、ウロン酸含有量が異なる、仮根特有のフコイダンであることがわかった。
(株)カイゲン
 |
メシマコブ |
マルチアクションのメシマコブ
プラセンタエキスなどの医薬品で知られるスノーデン(株)では、韓国の農園と独占契約を結び、メシマコブ子実体の栽培に成功した。その子実体を特殊加工し、平均約8ミクロンの微粒子にしたのが「メシマベータ」である。
栽培子実体は、(1)成分が熟成されている(2)品質が均一である(3)安定供給が可能──というメリットがあるという。
同社はこのほど、金沢大学薬学部の太田富久教授と共同で、メシマコブ栽培子実体の抗がん作用を動物実験で確認した。サルコーマ180移植マウスにメシマコブ熱水抽出乾燥物を10日間経口投与、移植35日後に腫瘍重量を比較したところ、対照群に比べて腫瘍重量が最大約67%抑制されていた。
キノコ系健食の抗がん作用については、β-グルカン吸収の不確実性を根拠に疑問視する向きがあるが、今回の研究で、腸管を介した免疫賦活が裏付けられたことになる。
また、血管内皮細胞にメシマコブエキスを添加し、無処置群、ネガティブコントロール群(血管新生抑制剤Suramin添加)と比較したところ、用量依存的に血管新生抑制作用を示すことを突き止めた。同社では抗酸化作用、がん細胞の直接的殺傷作用も確認しており、メシマコブが幅広い角度から抗がん作用を発揮していることが示唆された。
スノーデン(株)
 |
L・E・M |
L・E・Mの安全性をテーマに研究発表
(株)M・O・Nは10月11日、CMPジャパン(株)主催の「食品開発展2002」のなかで「シイタケ菌糸体L・E・Mの安全性について」をテーマに研究発表を行った。
内容は、昨年10月の第60回日本癌学会総会での、大阪大学大学院の藤本二郎氏による、レンチナンが心筋障害を促進するとの発表に対する安全性試験。試験は、(株)長岡L・E・M研究所の長岡均氏らのグループが同研究所製のシイタケ菌糸体エキスを使用して実施した。
まずラットを用いた単回経口投与毒性試験では、4週齢の雌雄ラットを、雌雄各10匹ずつ2群(シイタケ菌糸体エキス投与群と対照群)に分けて実施。投与群には10ml/kgに調製したシイタケ菌糸体エキスを、高用量2000ml/kg、低用量500ml/kgとして、対照群には注射用水をそれぞれ投与し、ラットへの毒性を観察した。また、ラットを用いた28日間反復経口投与毒性試験では、4週齢の雌雄ラットを雌雄各5匹ずつ2群(シイタケ菌糸体エキス投与群と対照群)に分けて実施。投与群には、10驕^kgに調製したシイタケ菌糸体エキスを、高用量1000驕^kg、低用量500驕^kgとして、対照群には注射用水をそれぞれ28日間反復経口投与してラットの毒性を観察した。その結果、単回経口投与・28日間反復経口投与いずれの試験でも、それぞれの群に異常や死亡は認められず、毒性がないことが証明されたとした。
次に、哺乳類の培養細胞を用いた染色体異常試験では、チャイニーズハムスター肺由来の線維芽細胞を使用して、連続処理法の24と48時間処理、短時間処理法のS9mix添加と無添加の4系列で実施し、シイタケ菌糸体エキスの染色体異常誘発性の有無を検討した。その結果、連続処理法の24と48時間処理、短時間処理法のS9mix添加や無添加それぞれの場合で、異常細胞の出現率は陰性を示し、シイタケ菌糸体エキスにおける染色体異常誘発性はないとの示唆がなされた。
(株)M・O・N
 |
キノコ |
差別化を図りながら全国へ展開
まりも製薬(株)は、約20年前から無農薬による各種きのこ栽培を手がけるパイオニア。栽培品目もアガリクス・ブラゼイ・ムリルやヤマブシタケ、霊芝など種類も多彩だ。静岡大学名誉教授水野卓氏(故人)との共同開発により、アガリクス・ブラゼイ・ムリルの無菌室による完全無農薬栽培に成功した。現在は北海道地域を中心に行っている原料やOEM供給を、他社との差別化を図りながら随時全国展開をしていく方針だ。
同社が使用している種菌はブラジル産のもの。温度や湿度もブラジルと同様にしているため、含有成分もブラジル産と同等なのが特徴。培地もおが屑やふすま、米糖を入れるなど自然栽培にこだわっている。
また同社は、学術啓発にも力を入れている。漢方きのこ栽培研究所主催による第1回健康セミナーも帯広市内で開催。セミナーでは、静岡大学名誉教授の水野卓氏による「生活習慣病とガンを考える」をテーマにした講演も実施され、食用キノコの生理活性を利用した機能性食品への期待感を表明するとともに、食によるがん予防の促進がなされるべきだと強調した。
まりも製薬(株)
 |
AHCC |
AHCCはBRMとして有効 アミノアップ化学が臨床で確認
アミノアップ化学社製の機能性食品・AHCCはNK細胞の活性の増強作用を持つことから、がん治療における生物反応調整物質(BRM)として期待されてきた。だが、これまで臨床効果の報告がなく、治療効果は確認されていなかった。この研究は手術後の肝細胞がん患者にAHCCを自主的に摂取してもらい予後を改善できるか調べたもの。
研究対象は関西医科大学第1外科で病理組織確認した肝細胞がん(HCC)患者で摘出手術の経験者269人。このうち、113人がAHCCの経口投与を受けた(AHCC群)。肝細胞がん再発率は34.5%(39人)となり、非治療のコントロール群(156人)の66.1%(72人)に比べ有意に減少した。死亡率はAHCC群が20.4%(23人)でコントロール群は46.8%(51人)とこちらも有意な減少を見た。肝細胞がん手術後の生存期間でもAHCC群が有意な延長をみている。Bio-parametersを見ると10種の観察指標のうち血清のAST、GGT、Choline teraseの3種が有意に改善した。
この結果、AHCCの摂取は肝細胞がん患者の予後を改善することが示唆された。AHCCは分子量5000のα-1、4-linked glucanの分子構造で、NK活性を増加する作用があり、PSKやLentinanと同じようにBRMとして臨床で使用できると考えられる。さらに、AHCCは肝臓代謝酵素を増加し、ccl41による肝臓損傷に対して保護作用があり、今回の実験でも肝機能指標の改善で証明された。なお、今回の研究で、コントロール群とAHCC群の間に、年齢、性別、肝硬変状態などの差はない。
(株)アミノアップ化学
 |
医家向け専用製品を開発 |
病医院のための医家向け機能性食品を開発する企業がお目見えした。新会社は田辺製薬商事(株)、三井物産(株)、兼松(株)などが出資して設立された(株)免研(本社・大阪市、06-6945-3520)。バイオテクノロジーによる新食品素材の企画開発から医療機関専用の健康補助食品の開発、代替医療の普及促進等を目的に、免疫機能賦活研究会、代替医療推進センターの関連機関と提携して、製品と情報の提供活動を行う。
主力製品は「マイタケMD-フラクション」。神戸薬科大学の難波宏彰教授の研究では、マイタケから抽出した高分子多糖体MD-フラクションが、がん細胞を食うマクロファージなどを活性化することがわかっている。難波氏は、動物実験で肺がん、乳がん、肝臓がんなどで、増殖抑制率70〜80%の効果があることを確認している。このほか免疫ミルク、プロポリスなどの臨床研究を行っており、科学的根拠が得られしだい、順次、医療機関への導入を進める。
情報提供では医療従事者向けに、がん代替医療シンポジウムの開催や学術セミナーを定期的に行う。
免研では、「西洋医学だけでは治療困難といわれる病気に対応するには、サプリメントや漢方、気功などの代替医療が必要になる。しかし、患者がそれらの治療を希望しても、医師への情報が乏しいため治療を受けることが困難になっている。こうしたことからインターネットを通じて、科学的根拠に基づいた情報を提供していきたい」と話している。
(Medical Nutrition44号より)
|