特集 医療用機能性素材

婦人科への期待高まるCPL


投与1ヶ月目から子宮内膜症の症状が軽減ないし消失。

 発売3周年を迎えたCPL(環状重合乳酸)。アポトーシス誘導作用をもつユニークな機能性食品として、がんの統合医療現場ではすでにスタンダードな素材である。婦人科領域での臨床試験結果も明らかになり、夏にはピクノジェノールを配合した製品も発売されるなど、治療域の拡大が期待される。

 CPLの臨床試験は札幌市の五輪橋産婦人科小児科病院ほかで行われた。対象となったのは、子宮内膜症の患者10例。平均28.2歳で、骨盤内に病巣があり、なおかつチョコレート嚢腫がないものを対象とした。CPL6g/日を1日2回に分け、3ヵ月間摂取してもらった。月経痛や下腹部痛、性交痛などの症状を14のカテゴリーに分類し、それぞれ強度10点・中等度6点・軽度3点として評価。1ヵ月ごとに集計した。

 その結果、1ヵ月目よりすべての症状で軽減ないしは消失が見られた。内診によるダグラス窩の状態、また画像による病巣部の検討でも、好転の傾向を認めた。副作用や検査値の異常はなかった。

 試験を担当した小國親久名誉院長は「痛みにはとても効果があると感じた。症状の軽減はもちろんのこと、画像診断や内診でも改善は裏付けられている。日常生活で一番困る痛みが改善されるのだから、本人にとってありがたいことだろう」と評価する。

 CPLは、NK細胞を活性化して腹腔内環境を改善すると同時に、赤血球による酸素供給を促進することが知られており、血流改善による組織・臓器の機能改善につながると予想される。今回の試験で冷え性の改善が見られた症例があることがそれを裏付けていよう。

女性特有の悩みを抱える人へ、CPLとピクノジェノール配合の製品も登場。

 さて、同様に婦人科疾患へ応用される機能性食品として、ピクノジェノール(フランス海岸松樹皮エキス)がある。これにはビタミンC、Eより優れた抗酸化作用と、抗炎症作用、血流改善作用などがある。恵寿総合病院産院の小濱隆文院長は、子宮内膜症、重度の月経痛、婦人科手術後の慢性的下腹部痛および骨盤痛の症例に、ピクノジェノールを投与し、月経痛、下腹部痛、子宮・付属器の抵抗性、圧痛の改善を確認している。

 この夏、CPLとピクノジェノールを配合した製品「CPL松のめぐみ」が発売された((株)ユウコーエンタープライズTEL03-3476-9001)。一包中にCPL2g、ピクノジェノール50mgを含有し、1日2包を目安に摂取する。機能性食品は、ホルモン療法で見られるような重篤な副作用がなく、日常生活に気軽に取り入れられる。2つの素材が相乗効果を発揮し、女性特有の悩みを抱える人への新しいツールとなるか。統合医療従事者の期待が集まる。

(Medical Nutrition43号より)


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