特集 医療用機能性素材

フェヌグリークの軽度糖尿病改善作用を示唆


試験食摂取で平均血糖値の低下を確認。

 フェヌグリークは豆科トリゴネラ属の世界最古のハーブといわれ、滋養強壮や解熱、母乳分泌促進などの民間伝承薬として利用されてきた。九段クリニック理事長の阿部博幸医師は、フェヌグリークに軽度の糖尿病改善作用が期待できることをこのほど突き止めた。

 九段クリニック理事長の阿部博幸医師は、フェヌグリーク含有製品((株)トレード・ピア社製「フェヌライフ」。以下:試験食と称す)摂取におけるII型糖尿病患者の血糖値の変動をパイロットスタディーとして実施した。被験者は、血糖値レベル120dl/mg以上のII型糖尿病患者17名で試験期間は8週間。被験者は120dl/mg〜200dl/mgをA群(12名)、200dl/mg以上をB群(5名)に分け、さらにA群は(1)前4週プラセボ、後4週試験食4mg/日を摂取させるA1 群(6名)と(2)前4週試験食4mg/日、後4週試験食2mg/日を摂取させるA2群(6名)とに分類した。B群もA2群と同分量を摂取させた。

 その結果、A1群では平均血糖値147mg/dlが4週目で146mg/dlと変化がなかったが、8週目では132mg/dlとなり低下がみられた。A2群では平均血糖値146mg/dlが4週目で122mg/dlまで低下、8週目も同値を維持した。重症糖尿病患者のB群でも、262mg/dlの平均血糖値は4週目で254mg/dlに低下、8週目も同値を維持した。

血糖降下作用以外にも便秘改善や体重減少などの効果も確認。

 この結果を受けて阿部医師は、「血糖値レベルが200以下の軽度糖尿病患者であれば、フェヌグリーク単独で確実に血糖値を下げることができる」として、フェヌグリーク投与による血糖降下作用への有用性をコメントすると同時に、お腹がはる、ガスが出るなどの副作用が血糖降下剤の中にはみられるが、フェヌグリーク投与ではこの点が全くみられなかった点を指摘し、「個々の患者のデータを見てみると、血糖降下作用以外にも便秘改善や体重減少などの効果が確認されている」として血糖降下以外への利用にも期待感を示した。


(Medical Nutrition43号より)


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