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特集2 免疫活性食品
<免疫活性食品レポート>
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免疫ミルク、潰瘍性大腸炎への有用性 |
新潟市で開催された第39回日本消化器免疫学会のシンポジウム「炎症性腸疾患の新しい治療戦略」で、慶応義塾大学消化器内科の長沼誠氏らが潰瘍性大腸炎の治療に免疫ミルクが有用であると発表した。
免疫ミルクとは、ヒトに感染する細菌を加熱して弱毒化したワクチンを妊娠中のウシに繰り返し接種して産生させた、細菌抗原に対する抗体を大量に含んだミルクを濃縮・低温殺菌し、乾燥・脱脂して粉末状にしたもの。長沼氏らは、このスターリミルク(免疫ミルク)を潰瘍性大腸炎患者に投与した。
血便を有する潰瘍性大腸炎9例(左側型5例、直腸型2例、全結腸型2例。軽症2例、中等症7例)の同意を得たうえで、免疫ミルク20gを1日1回投与。治療1ヵ月後の臨床症状を便の性状、血便、腹痛の3項目から検討した結果、すべての項目に著効を示した「著明改善」が1例、2項目改善が4例、1項目改善が2例、不変が2例であり、悪化した例はなかった。今回の9例に関しては副作用や有害事象は認められず、血液データからは腎機能・肝機能の異常も認められなかったという。
同氏は「潰瘍性大腸炎患者に対する免疫ミルクの安全性が確認され、一部で寛解導入と維持が可能だったが、現時点ではプラセボ効果の可能性も否定できない。比較対照試験などで再検討する必要がある」と慎重な見方をしている。
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大腸がん予防に乳酸菌生成エキス |
近年、増加する大腸がんに対して、「乳酸菌生成エキス」が強い味方であることが九州大学健康科学センターの藤野武彦教授らによって明らかにされた。
大腸がん急増の原因は、食生活の欧米化に伴う過剰な動物性脂肪と蛋白質の摂取や、肉食によって発がん物質が腸内で多く作られ、悪玉菌が増加することによる。今のところ急増し続ける大腸がんへの特効薬や治療法はないため、食習慣の改善以外にも、予防することが医学の重要なテーマとなっている。
「乳酸菌生成エキス」に含まれる菌体成分は、大腸がんを抑制する免疫賦活剤として注目を集めている。
大腸腫瘍抑制について行われた動物実験では、ジメチルヒドラジン(DMH)を1週間に1回、10週間注射した、大腸がんを発生させたマウスを、「乳酸菌生成エキス」を水に混ぜて飲ませた群(以下:試験食群)30匹と、対照群23匹に分けて半年間飼育した。その結果、対照群では、全てのマウスに大腸腫瘍が確認され1匹あたり平均11個の腫瘍が確認されたが、試験食群では、腫瘍の数が平均5.45個と半分以下に抑制されたことが確認された(図1)。また、大腸の病理標本を作製し、直腸やS状結腸、結腸の微小腺腫を検証したところ、試験食群では、腺腫の発生が60%以上減少していることも分かった(図2)。
この試験から「乳酸菌生成エキス」の摂取が、大腸がんの発生を大幅に抑制し、特に前がん状態の腺腫の発生を抑制しているものと考えられ、大腸がんだけでなく、ほかのがんにも有効に働く可能性を強く示唆している。
なお、今回の試験では、医療用サプリメントの乳酸菌生成エキス「アルベックス」((株)智通普及会、TEL03-3288-0115)を使用した。
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レホルムアカデミー協会 「エキナセア学術論文」を刊行
「エキナセア学術論文」を刊行
免疫増強作用が知られ北米で古くから民間薬として用いられてきたエキナセア。日本でも最近サプリメントとして使用されるケースが目立っている。特に上気道感染症の予防と治療に対して効果があることは、現代医学の観点からの検討でも明らかだ(8、10面参照)。そのエキナセアに関する学術文献集を日本レホルムアカデミー協会が刊行した。
エキナセア属のEchinacea angus tifolia(アングスティフォリア)、E.pallida(パリダ)、E.purpurea(プルプレア)の3種類の形態や断面図をイラストで紹介しているほか、フラボノイドや精油の構造式を詳細にまとめている。また薬理試験や臨床試験の結果を紹介している。「エキナセアの免疫刺激作用は親油性アルキルアミドまたは極性カフェー酸誘導体のシコリエン酸が関与する」との結論づけた。
ドイツのルドルフ・バウアー教授とヒルデベルト・ワグナー教授が著した、独連邦政府公定書および学術論文を、同協会の一ノ宮康亮氏が意訳した。223ページ、1575円(税込み)。問い合わせは同協会((株)ユニコ内、TEL03-3243-0770)まで。
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(Medical Nutrition41号より)
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