最近の機能性素材の研究から、作用・効果・有用性をリポート(7)
<ビンカマイナー>

 ビタミンCとの併用で脳代謝改善効果が向上


脳循環障害を持つ40歳以上の男女30人を対象に臨床実験

 Center of MexicoのMiguel Berzunza Novelo氏は無作為臨床試験の結果、ビンカマイナーとビタミンCの併用摂取によって、ビンカマイナー単独摂取よりも、脳代謝改善効果が向上することを発表した。

 本試験は、記憶障害、読解障害、不眠症、偏頭痛、めまい、鬱症状などの脳循環障害(CCI)を持つ男女30名(40歳以上)を対象に行われた。対象者全員に、上記障害のうち少なくとも3項目以上の障害が認められ、その他、関節炎や胃炎、気管支喘息などの随伴症状を伴う者もいた。対象者を、ビンカマイナー単独群(60mg/日)15名、ビタミンC併用群(ビンカマイナー60mg/日、ビタミンC120mg/日)15名に振り分け、試験期間は4週間とした。
改善の判定には、脳循環障害(CCI)の観察項目として、記憶障害、注意欠陥障害、精神集中障害、読解障害、不眠症、偏頭痛、耳鳴り、光視症、めまい、平衡感覚異常、むかつき、精神不安、攻撃性障害、情緒不安、不定愁訴、鬱症状、精神錯乱、深部感受障害、表部感受障害をカウントし、その増減により評価した。

総合判定

 本試験の総合判定は試験終了時に被験者及び試験者以外の者によって以下のように評価された。顕著に改善:異常項目のうち3つ異常が消褪
良好:2つ以上が消褪
普通:1つ以上が消褪
悪い:観察された異常に1つも改善が見られない。あるいは悪化した。
試験の結果、各群で以下のCCI観察項目の有意な改善が認められた。
●ビンカマイナー単独群
    記憶障害、吐き気、不眠、めまい、耳鳴り、平衡感覚障害
●ビタミンC併用群
   めまい、不眠、平衡感覚障害、吐き気、記憶障害、偏頭痛

ビタミンC併用群で71.4%が顕著に改善

 対象者による自覚的な総合判定ではビンカマイナー単独群で37.7%が顕著に改善、57.1%が良好、ビタミンC併用群で71.4%が顕著に改善、28.6%が良好であった。また、試験者による客観的な総合判定でもビンカマイナー単独群で64.3%が顕著に改善、35.7%が良好、ビタミンC併用群で28.6%が顕著に改善、71.4%が良好であった。

 なお、ビタミンC併用によりビンカマイナーの吸収が高まり、治療有効性が増すことは動物試験とヒト血液試験によりすでに明らかになっている。

本試験の結果で以下の事項が明らかになった。

 ・ビンカマイナー単独及びビタミンC併用によって、脳循環障害を有する患者の治療に高い有効性が認められた。

 ・ビタミンC併用により即効的かつ高い治療効果が認められた。

 ・ビタミンC併用では記憶障害に高い活性が認められ、ビンカマイナー単独群ではめまいに高い活性が認められた。

 ・両群とも脳代謝障害を有する患者の治療には有用である。

 ・ 両群とも動脈圧、心拍数には影響を与えることはなく、完璧な薬物耐性を示す。

(Medical Nutrition 36号より)


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