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最近の機能性素材の研究から、作用・効果・有用性をリポート(5) <シルクと笹の葉エキス配合のシルクエイド>
炭疽菌感染予防・床ずれ防止効果を確認
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強い抗菌効果を示すシルクエイド |
中国で感染症や悪性腫瘍などの民間薬として用いられてきたシルクと、吐血・下血の民間薬に使われてきた笹の葉成分を配合したのが、創傷面保護パッドの「シルクエイド(医療用具許可番号43BZ0024号)」(製造元:(株)鳳凰堂、Tel03-3784-6677)。床ずれ(緑膿菌)の保護作用、火傷・止血・切り傷の創傷保護作用があるが、炭疽菌に対する感染防止効果が確認されている。
新潟大学医学部細菌学教室と東北福祉大学感性福祉研究所の共同研究では、マウスを使ってシルクパッド(シルクエイド)の創傷治癒効果と抗炎症・抗菌作用を調べた。含浸シルクパッドは、ガーゼパッドや市販の傷絆創膏パッドに比較して、実験に用いた種々の細菌に対して強い抗菌効果を示した。抗炎症作用については、デキストラン浮腫により判定したが、クマイ笹の植物活性蛋白多糖体は、局所塗布でも明らかなデキストラン浮腫の抑制を認めた。これは、クマイ笹の植物活性蛋白多糖体が炎症抑制作用だけでなく、速効性、経皮吸収のよさ、非刺激性に優れていることを示唆している。
また、同種異系の皮膚移植実験の結果から、含浸シルクパッドは、ガーゼパッドや市販の傷絆創膏パッドに比べて著明な移植片の生着延長を認めた。この結果は、クマイ笹葉エキス成分中の含浸アミノ酸を材料としてコンドロムコ蛋白が合成され、その結果、肉芽形成が促進されたと考えられる。さらに含浸シルクパッドの創傷に対する早期治癒効果によって拒絶反応に関係する炎症性細胞や免疫担当細胞の出現が遅れたことも起因すると考えられる。
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炭疽菌に対する感染防止効果も確認 |
新潟大学医学部細菌学教室の太田氏らは、「含浸シルクパッドの抗菌効果は、実験に用いた各種菌株に対し、強い抗菌作用が認められた。また、デキストラン浮腫実験では、植物活性蛋白多糖体の局所塗布でも明らかな抑制を示した。さらに、同種異系マウスの皮膚移植実験において、含浸シルクパッドは明らかな移植片の生着延長を認めたことから、創傷治癒効果も優れていると考えられる」と総括している。
試験により、植物活性蛋白多糖体含浸シルクパッドは、早期創傷治癒効果に加えて、抗菌作用、抗炎症作用を示すことがわかったが、最近の研究では、炭疽菌に対する感染防止効果も確認されている。
帯広畜産大学助教授で、防衛庁「生物兵器への対処に関する懇親会」委員でもある牧野壮一氏が、炭疽菌34−F2(毒素産生、萃膜非形成弱毒株)の牙胞液を使って、植物活性蛋白多糖体含浸シルクパッドの抗菌効果を調べたところ、炭疽菌の細菌増殖を強く抑制したことを確認した。
(Medical Nutrition 36号より)
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