最近の機能性素材の研究から、作用・効果・有用性をリポート(2)
<免疫ミルク>

 感染予防、老化防止に加え、潰瘍性大腸炎での有用性を報告


潰瘍性大腸炎患者7人に対し5人が改善という臨床評価

 免疫ミルクは、アメリカのスターリ研究所開発の免疫活性を高める技術を使用して人に有用な26種類の活性抗体成分を含んだミルク。乳牛に人へ感染しやすい多種類の病原菌の死菌をワクチンの形で摂取させ、これを繰り返すことで、人に有効な抗体を牛乳中に産生させる。今までにも感染予防や老化防止、アレルギー症状の緩和などが報告されている。
昨年の10月26、27日に東京都で開催された「第56回日本大腸肛門学会」で、慶應義塾大学病院のグループが、潰瘍性大腸炎への有用性を発表している。

 実験は、スルファサラジンやメサラジンを使用していたが、血便が改善されなかった潰瘍性大腸炎患者7人(男性3人、女性4人)に対して、(株)兼松ウェルネスの商品「スターリミルク」を1日1回20g経口投与し、1ヵ月後に臨床症状(便性状、血便、腹痛の3項目)を評価した結果、悪化症例はなく、治療開始1ヵ月後の臨床評価では、改善が3人、やや改善は2人、2 人が不変であり、これにより免疫ミルクが潰瘍性大腸炎の一部の症状に対して有用であると報告している。また、昭和女子大学院生活機構研究科の飯野久和教授らが、免疫ミルクが糞便内菌叢と糞便性状を改善するとの報告もされている。

(Medical Nutrition 36号より)


BACKSITE TOPPAGE TOP