|
最近の機能性素材の研究から、作用・効果・有用性をリポート(1) <ナットウキナーゼ>
血栓溶解作用の確認により、血栓症の予防・改善への期待が高まる
 |
血栓発生オスイヌの実験で血栓溶解を確認 |
ナットウキナーゼは、強力な血栓溶解作用を有するとされる納豆に含まれる酵素。血栓は虚血性心疾患(心筋梗塞)や脳梗塞などの血栓症を引き起こす。現在日本の死因の約40%を占めており、これらの血栓症の予防や改善に対する期待が高まっている。
ナットウキナーゼの血栓溶解作用については、大和薬品(株)と倉敷芸術科学大学産業科学技術学部機能物質化学科、千葉大学園芸学部生物生産科学科生物化学研究室の3者で共同研究を行っている
血栓を発生させた体重10.1〜10.6kgのオスイヌに腸溶カプセルの形にしたナットウキナーゼ(ヒトプラスミン2.13cu/mg)250mgを4カプセル投与し、血管造影法で血栓溶解を評価した。その結果、対照群では投与効果が見られなかったのに対して、ナットウキナーゼ群では投与後5時間以内に血管内で血液が完全に流れていることが確認された。
 また、健常者12人(男女各6人、年齢21〜55歳)を試験群と対照群に分けて、試験群には毎食後に腸溶カプセルの形にしたナットウキナーゼ(ヒトプラスミン2.13cu/mg)650mgを2カプセル経口投与し、血液を採取して血清と血漿についての線溶パラメーターを測定した。その結果、EFAは投与後1日目から8日目にかけて徐々に増加し、FDPレベルでは投与後1日目で予備投与に比べて統計的に有意に高かったことが確認された。
(Medical Nutrition 36号より)
|