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ハーブ・サプリメント21選 ハーブは、比較的安価で継続しやすいところに特長があります。ハーブの最も身近な利用方法はドライハーブ・ティーですが、欧米ではティー以外にも医薬品やサプリメントが健康維持や予防のために利用されています。最近日本でも、サプリメントが活用されるようになり、多くの種類のタブレットやチンキがハーブショップや薬局薬店で販売されています。ここでは話題のハーブ・サプリメントの代表的なものを紹介します。
「ワイン愛飲家には動脈硬化が少ない」とのフランスの疫学調査結果を受けて、その効果がブドウに含まれるフラボノイドの過酸化防止作用によるものではないかと研究が進められた結果、ブドウ種子エキスから有効成分として精製されたのがプロアントシアニジン。プロアントシアニジンの抗酸化力はカテキン(緑茶成分)やトコフェロール(ビタミンE)と比較して約5倍の相対抗酸化力を持つ。
ヨーロッパをはじめ70カ国以上で医薬品として承認され、現在は抗アルツハイマー病薬としてFDAの承認が待たれている。脳循環系の改善作用による痴呆症の改善や予防のほか、高い抗酸化作用を示す。血液凝固阻害剤との相互作用が報告されている。
米国では家庭の常備薬。風邪の引き始めなど生体防御能が低下した際などに、チンキが用いられる。好中球やマクロファージを活性化し、インターロイキン1の産生を促進する。感染症の予防効果やインフルエンザ・ヘルペスなどの抗ウイルス作用が報告されている。HIVや膠原病などの進行性疾患には避けるべきとの指摘がある。
別名としてシベリア人参、エレウテロコックスとも。抗疲労作用や抗ストレス作用、免疫増強作用などが知られる。1万3000人の勤労者を対象としたロシアの研究では、11・12月の2カ月間、エゾウコギを摂った人は前年の冬に比べて感冒やインフルエンザなど感染性疾患が40%減少したと報告されている。高麗人参よりも穏やかに作用するが、高血圧の人は避けた方がよい。希に下痢もある。
ガーリックに含まれる水溶性イオウ化合物の生理活性に関心が高まっている中国の疫学調査では毎日食べる群と、そうでない群では胃がん発生率に11倍の差が示されている。抗菌作用、脂質低下作用、免疫調整作用などがある。一方、血液凝固阻害作用があるため、ワルファリン服用者には避ける。
ジャーマン・カモミールには抗炎症作用、鎮静作用、鎮痛作用、鎮痙作用、催眠作用が報告されている。お茶として飲用するのが一般的で、不眠の解消や胃腸の炎症や痙攣に適している。
ペルー産の代表的なハーブ。インカ帝国の時代から先住民族によって「健康を取り戻せる植物」として伝承されてきた。オーストリアやドイツでは医薬品として認可されている。アルカロイド類を含み、主にリウマチの治療に使われてきた。抗炎症作用、抗がん作用が明らかにされている。またアルカロイドがマクロファージを活性化させ、免疫機能を増強する。妊婦、授乳期、3歳以下の幼児には避ける。
米国産の代表的なハーブ。主に尿路感染症の改善に用いるが、米国では一般的な果実飲料として食卓に上ることも多い。キナ酸が尿のpHを低下させ、尿路感染金の尿管への付着を抑制すると考えられている。
高麗人参。「五臓」を補う漢方薬の一味として珍重されている。含有成分のジンセノサイドRb系は中枢鎮静に、逆にジンセノサイドRg系は興奮性がある。抗ストレス、抗疲労、抗不安、中枢抑制、中枢興奮、新陳代謝促進、免疫賦活などの作用が知られる。
抗うつ作用があり、米国では抗うつ剤の代わりに利用されている。脳内神経伝達物質モノアミン類の調節作用が推察されている。医薬品との相互作用情報が公表されている。
月経前症候群や閉経に伴う症状に対して用いられる。ヨーロッパでは、類線維腫の治療にも利用。変則的な月経周期や月経前症候群、乳房痛に利用されており、乳汁分泌不全症に対する研究が行われている。痒疹や蕁麻疹がでることがある。動物実験でドーパミン受容拮抗剤の作用を減弱するとされている。
20世紀初頭の米国では前立腺肥大の治療薬として利用されていた。その後ヨーロッパで研究され、良性前立腺肥大の治療に用いられている。2000例を越える臨床試験がある。まれに胃腸障害。
別名セイヨウイラクサ。地上部をリウマチ、皮膚疾患、特に湿疹治療に使用。抗炎症作用が強く、関節や皮膚の炎症抑制に使用されるほか、糖尿病や花粉症にも体質改善をねらって使う。根部は前立腺肥大の緩和などに。まれに胃腸障害。
トウケイソウ科の植物。鎮静作用、抗不安・精神安定作用があり、イギリス、ドイツ、フランスでは医薬品。歯痛や頭痛などの一時的な痛みの解消や神経痛などに使用。生理痛、更年期障害、月経前症候群にも。
バナバは原産国フィリピンでは古くから糖尿病の予防や治療に用いられてきた。バナバには亜鉛、マグネシウムなど血糖値抑制効果が見込まれるミネラルが多く含まれる。なかでも特筆すべき成分は「コロソース酸」だ。インスリンには、細胞の表面に付着しているブドウ糖輸送体(グルコーストランスポーター)に働きかけ、ブドウ糖が細胞に取り込まれるのを促進する作用がある。この作用が低下すると血糖値が上昇する。バナバの葉から抽出したコロソース酸にもインスリンと同様にブドウ糖輸送体に働きかけ、細胞に取り込まれるのを促進する作用があることが示唆されている。
別名セイヨウカノコソウ。ワレリアナとも。鎮静作用、抗痙攣作用、緊張緩和、睡眠の改善が報告されている。主にストレス性の症状に使用。筋の緊張をほぐすため、肩や首のコリ、喘息、緊張性の腹痛、胃痛、月経痛にも。車の運転・機械操作の反射神経を減ずる可能性がある。
フランス海岸松樹皮エキスの商品名。強い抗酸化作用や抗炎症作用、末梢血管拡張作用などが報告されている。臨床試験で子宮内膜症、月経困難症の改善効果が報告され、婦人科領域で使用されている。まれに胃腸障害。
ヨーロッパの野生種ブルーベリー。主に視覚機能改善作用や抗酸化作用が知られ、眼科領域で使用されるが、ヨーロッパでは循環器系疾患にも。臨床試験では眼精疲労、視覚機能改善のほか黄斑変性症の改善が報告されている。
別名レモンバーベナ。フランスでイブニングティーとして人気がある。神経緊張や過敏にともなう抑うつや不眠などに使用。消化不良や胃腸の不調にも。
別名ミルクシスル。肝機能改善に利用されるハーブで、アルコール性肝疾患や慢性肝炎、肝硬変の治療に使用。抽出物はシリマリンと呼ばれる。向精神薬の長期服用に伴う肝臓障害の抑制が報告されている。まれに軽い軟便、胃腸障害があるが、副作用発現率は1%以下。
別名ヨーロッパキイチゴ。乾燥した葉をお茶として飲む。自然分娩のみの時代に、妊娠女性は出産予定の2カ月前から飲用して子宮筋や骨盤の筋肉を調整するために飲んだ。生理痛、月経前症候群、貧血を緩和するのに使用。 (Medical Nutrition 29号より) |
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