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キノコ食品に一言、気になる薬局の声 キノコ食品は医療機関での使用の他に、治療院や薬局でも推奨されている。どのような人にどのようなキノコを勧めているのか。店舗での売れ筋動向とあわせて報告する。
東京都中野区で中国気功センターと併せて東洋漢方研究所を開業する菅宏氏(元中国医科大学外科医)は大地の恵みを有効に利用することを常に心がけている。同氏の施設では気功の指導のほかに同じ施設内で漢方・健康補助食品の相談を受け、個々にあったアドバイスをするようにしている。 菅氏によると、「キノコ食品にはそれなりの効果がある」という。あくまでキノコを「天然のもの=食事」ととらえ、食事の一部として利用していくことが大切という。人間は「陰陽」の世界で生活しているが、同氏によると、キノコは「陰」に属し、食品の中でも一番の効果があるものという。 菅氏を訪れる患者の診療の流れは次の通りだ。まず、西洋医学の治療を受けてから同院に来院、次に気功の施術を受ける。そして、患者が慢性疾患を罹患している場合とそうでない場合を問わず、漢方薬の処方を行う。ここまでは同一の流れだ。そして慢性疾患、特にがんを罹患している場合などには、キノコ食品を補助的な面で利用することを心がけている。菅氏はキノコ食品を「現代医療を補助するもの」としてとらえているようだ。 さらに、菅氏はキノコ食品ひとつをとっても「本物」の提供に注力している。素材は現地中国から直接買い付けることによってマージンをなくし、価格に反映している。また、これらの素材は中国の大学病院で臨床使用されているもののみを使用し、大学院で処方・調製されたものが患者の手に届く仕組みとなっている。最近、市場に出回るキノコ食品は枚挙にいとまがないが、本物のみが利用者に受け入れられる時代が近くにきているのかもしれない。
東洋医学では、患者の体質(証)と生薬の性質を付き合わせ、証にあった薬剤を選択する。言わば鍵と鍵穴の関係で、これがピタリと合致すると著効が得られる。日本中医薬研究会会長を務める山岡聡文氏(東京都小金井市・栄貫堂薬局)は、キノコ食品の使用に際しても同様の考え方が必要だとしている。 山岡氏が使用しているキノコは冬虫夏草、チャガ(シベリア霊芝)、アガリクス・ブラゼイ、ヤマブシタケなど。それぞれの特徴については、「冬虫夏草は体質でいえば『乾』の人、そういう人が喘息や肺がんなど呼吸器系の疾患に罹った場合に使います。チャガも同様の性質をもち、アトピー性皮膚炎の慢性期に用いると、新しい皮膚が生まれるのを助ける効果が期待できます。一方、働きが穏やかで、体質に関係なく使えるのがアガリクス・ブラゼイとヤマブシタケです」(山岡氏)ということになる。それぞれの性質、特徴を考えて使うわけだ。 それとともに、作用が平静で、比較的安価な素材を2〜3種類組み合わせて、健康維持に役立てる方法もある。山岡氏は「『足りないものを補う』『機能を上げる』――。西洋医学ではカバーしきれない領域を担当するのが中医薬。お互いに補い合っていけばよい」と語る。
東京・内幸町のオフィスビル内に出店する多羅薬品(多羅功二社長)には、キノコ食品を買い求める常連客が50人以上いる。ほとんどは、がん患者本人かその親族だという。来店目的は、主治医には言えない心の不安を打ち明けたり、副作用のない民間療法を探し求めるなど様々だ。「深刻な悩みを抱えている人ばかりなので、まずは相手の話をじっくり聞くことが大事」だという。 副作用のない医療、体にやさしい医療、自分で選択できる医療−−。多くの患者と接する中で、多羅社長は患者ニーズの共通点をこう分析する。新聞広告や健康番組を見て、キノコの健康食品を利用する人は増加の一途を辿っているが、「 広告を鵜呑みにしている人が多いため、交通整理をしてあげるのも我々の役目」(多羅社長)という。このため学会に足を運んだり、メーカー主催の研究発表会に出向くなど、学術情報の収集は欠かせないという。 同店で扱っているキノコ製品は、「姫マツタケ(岩出101 株)」(日本ケミファ)、「レンチンプラス」(大和薬品)、「瑞芝」(日本クリエート)など。なかでも推奨品は、「免疫力の向上」等の表示について米国FDAから認可された「姫マツタケ(岩出101 株)」。多羅社長は「安全性と有効性の裏付データがこれほどしっかりしたものは他にない。安心して薦められる」と話している。
(Medical Nutrition 28号より) |
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