NIHイチョウ葉試験、参加3000人に到達
- イチョウ葉の権威・カノウスキー博士がEGb761の有用性を示す
6月1日には東京で「痴呆は予防できる・治癒できる」と題したシンポジウムが開かれた。主催は、ドイツのDr.W.シュワーベ製薬。同社は医薬品としてのイチョウ葉エキス(EGb761)のメーカーである。
- 当日は、国際内科学会で発表のために来日したイチョウ葉の権威・カノウスキー博士(ベルリン自由大学名誉教授)が登壇。自らが携わった臨床試験から、EGb761の痴呆症に対する有用性を示した。試験は216名のアルツハイマー型痴呆および梗塞性痴呆の外来患者を対象に行われ、EGb761(240mg/日)またはプラセボを24週間にわたり投与した。その結果、精神病理学の評価スケール、注意力・記憶力のスケールにおいて、EGb群がプラセボに比べて有意に優れていた。日常生活活動度の評価では、EGb群が優れる傾向を示した。
- また同氏は2000年にスイスの研究者が行ったメタアナリシスの結果にも触れ、「EGb761は他の抗痴呆薬と比較して優れた働きをする一方、副作用による脱落例が極めて少ない」と評価した。
植物製剤としては類を見ない国家プロジェクトに
イチョウ葉エキスは現在、痴呆予防のための介入試験がNIH主導で進行中で、同社のシュメラー薬事部長がその概況を報告した。それによると、試験は75歳以上の健康な老人を無作為に2群に分け、同社のイチョウ葉エキスEGb761(240mg/日)群とプラセボ群において、5年間摂取後の痴呆の発生率とタイプを比較するもの。2000年10月の開始以降、今年5月末までに参加ボランティアは3000人を突破し、当初の予定人数が充足された。
試験はピッツバーグ大学を始めとする全米4ヵ所の医療機関で、2007年10月まで行われる予定。
同氏は「20億円の資金を投じ3000人の健康なボランティアを対象に行う、植物製剤としては類を見ない国家プロジェクト。その対象として、15社の製品からEGb761が選ばれた。患者と健康人に対するこれまでのデータの蓄積が評価された結果だ」とコメントした。
- 最後に、同社の日本法人、シュワーベ・グリーンウエーブ(株)の林聖男社長が「日本では健康補助食品として扱われているイチョウ葉エキスだが、正しい理解のもと、高品質のものを使用していただきたい」と挨拶した。
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