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<第5回> ゲルソン療法の1日 食事・栄養・解毒・通常療法の統合 /ゲルソン・インスティテュートの実例から。
ジャーナリスト 氏家京子
筆者が 『【決定版】ゲルソンがん食事療法』 (徳間書店) の翻訳に携わった直後、 この書籍に目を通した元がん患者さんから、 次のような感想を言われたことがある。 「ゲルソン療法はわかりました。 でも、 こんなこと、 できませんよ!」。 恐らく、 「同書に書かれている内容を実際に行なうことは、 現実には不可能だ」 と言いたかったのだと思う。 現在も、 同じように思っている方は多いことだろう。 そこで、 今回は、 すでにゲルソン療法を行なっている患者さんたちがどのように1日を過ごしているのか、 その具体的な時間割をご紹介する。
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ゲルソン療法のスケジュール例。 |
さて、 ひとくちに 「ゲルソン療法」 といっても、 患者さん各々の状態によって、 そのやり方は少しずつ調整していかなければならない。 十人の患者がいれば、 十通りのゲルソン療法があることになる。 そこで、 ここでは、 書籍などで紹介されている、 基本的なゲルソン療法を行なう場合と仮定し、 そのスケジュール例を記すこととする。 (※表で、 例えば(1)は、 「一回目」 を意味する)
すべての患者がまったく同じようにするわけではないが、 ほぼ、 このスケジュールによって、 メキシコにある認定ゲルソン・クリニックは運営されている。 ゲルソン療法は現実的に実行可能な治療であることが、 これでわかっていただけただろう。
クリニックでゲルソン療法を学び、 退院して自宅に戻った患者は、 自宅でもこのスケジュールを最低でも約二年間続けることになる。 クリニックでは、 ジュース、 食事、 コーヒーなどをすべてスタッフが用意してくれる点で楽だが、 結局自宅に戻ってからは自分で治療の管理をしなければならない。
もちろん、 スタッフがやってくれていたことを、 自宅で家族や友人たちが代わりにやってくれればなお良く、 そうすれば、 患者は治療に一層専念することができる。 当然、 回復も早い。 逆に言えば、 自宅で、 すべてを一人きりで行なおうとするなら、 困難が伴うことを覚悟しなければならない。
初めから、 ゲルソン療法を自宅でスタートさせる患者も、 上記のようなスケジュールを参考にして、 治療を始めることになる。
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食養生とは違うゲルソン療法によるがんの治療。 |
まだ本を読んだことさえ無い方から、 「ゲルソン療法をやりたいが…」 と、 問い合わせを受けることがある。 「ゲルソン療法がどんなものかは知らないけれど、 とにかくやることに決めている」 と仰る方もいる。 最近では、 「主治医から、 ゲルソン療法でも始めてみたらどうか、 と言われたので」 という電話があった。
こういう場合、 「ゲルソン療法というのは食事療法の一種だから、 生活はこれまでと同じまま、 一日三回の食事だけを変えれば効果があるのだろう」 と誤解されていることが非常に多い。 仕事を続けながらやりたい、 という方が多い。 それがほとんど不可能なことは、 スケジュールを見ていただければおわかりだろう。
確かに、 食事だけをゲルソン療法に変える、 という利用のしかたはあり得る。 ナトリウムや脂肪の制限、 動物性食品の禁止、 新鮮で安全な野菜の食事は、 誰が行なっても、 その人の健康状態をより良く維持するか、 それ以上悪くさせないために、 ある程度役に立つだろう。
しかし、 これはあくまで 「利用」 であって、 「治療」 ではなく、 治すことを目的としていない場合に限られるやり方だと認識する必要がある。
実際、 ゲルソン療法も含め、 あらゆる治療法により 「治す」 ことが不可能で、 「緩和ケア」 しか選択肢が無いという患者に対し、 ゲルソン療法を緩和ケア用に大きく変化させて行なった例はある。
だから、 がんの 「治療」 を目的としてゲルソン療法を行なうには、 食事だけを変える、 いわゆる食養生や食事療法とは違うことを知らなければならない。
「食事だけでがんを治すことはできない」 と、 食事療法全般に批判的な医療関係者の方々の声を聞くことがある。 ニュアンスの違いはあるのだが、 ゲルソン療法を普及する側、 ゲルソン・インスティテュートでも、 やはり食事だけでがんを治すことはできないと考えており、 だからこそ、 食事以外のパーツも含めた治療の全体像を教育することに力を注いでいる。
お知らせ:本年8月、『【決定版】ゲルソンがん食事療法』 (徳間書店) が重版されます。 初版の誤りが訂正され、 巻末情報も新たになりました。 全国の書店にて購入が可能です。 ぜひ、 御一読ください。
”7:00 起床”
”7:15 コーヒー浣腸(1)”
”7:45 台所にて:朝食の準備/二回目〜翌日一回目の浣腸用コーヒーを沸かす/一日分のサ
プリメントを準備”
”8:00 朝食/柑橘系ジュース(1) (+サプリメント数種) ”
”8:30 台所にて:一日分の野菜を洗う/コーヒーを漉す/昼&夕食のためのスープ作り開始”
”9:00 青菜野菜ジュース(2) (+サプリメント数種) ”
”9:30 ニンジン&りんごジュース(3) (+サプリメント数種) ”
”10:00 ニンジン&りんごジュース(4) (+サプリメント数種) ”
”11:00 ニンジンジュース(5) (+サプリメント数種) /台所にて:スープを完成させる”
”11:15 コーヒー浣腸(2)”
”12:00 青菜野菜ジュース(6) (+サプリメント数種) /台所にて:昼食準備”
”13:00 昼食/ニンジン&りんごジュース(7) (+サプリメント数種) ”
”14:00 青菜野菜ジュース(8) (+サプリメント数種) ”
”15:00 ニンジンジュース(9) (+サプリメント数種) ”
”16:00 コーヒー浣腸(3)/ニンジンジュース(10) (+サプリメント数種) ”
”17:00 ニンジン&りんごジュース(11) (+サプリメント数種) ”
”18:00 青菜野菜ジュース(12) (+サプリメント数種) /台所にて:夕食準備”
”19:00 夕食/ニンジン&りんごジュース(13) (+サプリメント数種) ”
”20:00 コーヒー浣腸(4)/夜食を準備”
”22:00 コーヒー浣腸(5)/就寝”
”深夜 必要に応じコーヒー浣腸、 夜食”
(Medical Nutrition 77号より)
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