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<その中高年女性の不定愁訴への応用> 不定愁訴等にはCAMを。
メディカル&メディスン・リサーチ代表 松田 孝
中高年女性に必ずと言っていいほど出現する症状に、 一般的に言う更年期障害がある。 「ほてり」、 「発汗」、 「冷え」、 「手足の痺れ」、 「頭痛・肩こり」、 「うつ気分」 等いろいろな愁訴が訴えられている。 西洋医学ではホルモン補充療法 (HRT) がその改善に行われているが、 一方で、 いくつかのCAMが有効であるとも結論づけられてもいる。
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器質的な病態を伴わない慢性的な症状にCAMの効果。 |
HRTに関しては、 乳がん、 脳卒中、 心筋梗塞の危険性を高める可能性が有ると米国国立衛生研究所の報告があり、 世間の目はヒトエストロゲンの化学式に非常に似ているという特徴を有する大豆やレッドクローバーに含まれる植物性エストロゲンに注目が集まっている。 大豆イソフラボンについては、 昨年12月の厚生労働省 「新開発食品評価調査会」 を通過しており、 トクホとして、 今後EBMに基づいたデータが示されるであろう。
更年期障害の重い症状や器質的疾患を伴うケースでは、 西洋医学は、 その効果を発揮する。 しかし、 不定愁訴や自立神経失調等、 器質的な病態を伴わない慢性的な症状を訴えるケースにはCAMの効果が望まれている。 自律神経失調型更年期障害にはHRTと漢方療法の組み合わせが最大の治療効果が得られると述べられている文献もある。 漢方療法を抗ストレス療法の一環ととらえて、 ストレス負荷状態を生命エネルギーである 「気」 が減少した状態 (気虚) として認識し高麗人参を用いる療法も知られている。
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更年期障害の不定愁訴の改善にアロマセラピーが注目。 |
前回、 アレルギー疾患とアロマセラピーについて述べたが、 更年期障害の不定愁訴の改善でもアロマセラピーが注目されている。 アロマセラピーでは精油が用いられるが、 精油に共通する作用として、 自律神経系・内分泌系・免疫系に働きかける心理作用、 生理作用、 薬理作用等がある。 更年期障害に伴う不定愁訴の緩和を目的とする場合、 ホルモン様作用により内分泌系を調整すると期待されている精油や、 鎮静作用などの自律神経系を調整する精油等を用いる。
聖マリアンナ医科大学更年期内分泌外来 (アゼリア外来) で2001年に外来患者を対象にCAMに関するアンケートを実施した結果によると、 78%の患者がCAMの大学病院への導入を望むと回答したとの事。 この結果を受けて同大学が行ったアロマセラピーの有用性の検討では、 患者は、 外来受診時にアロマセラピストによるコンサルテーション、 トリートメントとセルフケア指導を含むアロマセラピーセッションを受けた後、 約1ヶ月、 自宅でセルフケアを実施後、 外来を再受診し、 その際、 更年期症状把握のためのクッパーマン指数、 抑うつ度把握のためのSDS (自己抑うつ度) のアンケート記入とコンサルテーションで評価がなされている。
1回目のセッションのトリートメント前と2回目のセッションのトリートメント前のクッパーマン指数の推移では有意にスコアが低下したと報告され、 今後の課題として生化学的指標を併せた効果の検証、 症例を増やした長期的観察の検証が必要で、 現在の研究的段階から実際に院内でアロマセラピーを展開する際のしくみ作りもあげている。
(Medical Nutrition 65号より)
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