医療経済とCAM

 <CAMのアレルギー患者治療への応用(2)>
 患者にあった統合的な治療を。

 メディカル&メディスン・リサーチ代表 松田 孝

 この5月に開催された日本アレルギー学会春季臨床大会の教育セミナー 「補完・代替医療のアレルギー疾患治療への応用」 で紹介されたアロマセラピーで使われるエッセンシャルオイルの薬理効果についてレポートしてみたい。


 アレルギー疾患の中でも特に 「花粉症」 に効果。  

アロマセラピーで使われるエッセンシャルオイルは次の様なものがある。 これらのエッセンシャルオイルをスイートアーモンドオイルやホホバオイルで希釈して用いる。

アレルギー疾患の中でも特に 「花粉症」 に効果があるとの事で、 その処方を紹介しよう。

(1) ティートリー1滴、 カモミール・ローマン1滴、 ユーカリ・ラジアタ1滴を植物オイル5mlに薄めて首に塗る。

(2) ユーカリ・ラジアタ2滴をハンカチやティシュに垂らして、 吸い込む。

(3) 花粉症に効果があると言われているローズ、 カモミール、 タイム、 ティートリー等のエッセンシャルオイルを1〜3種から数滴バスエマルジョン5mlに薄めてアロマバス。

(4) 「目の痒み」 にはローズウオーターを点眼する。

(5) 「鼻の粘膜の炎症」 にはローズ、 カモミール及び/或はラベンダー2〜3滴をゲルに入れ鼻孔に塗布、 1日2〜3回。

 代替医療の普及・浸透へ向け、医師からも有効データのアナウンスを


 統合医療の日常診療への応用にたちはだかる行政。  

今西教授は、 「アレルギー疾患に対しては、 西洋医学的治療は言うに及ばず、 患者にあった補完・代替医療も統合的に治療を行っていくことが重要である」 と述べている。 ストレスは様々な病気の大きな要因になっており、 又、 未病の大きな要因でもある。 アロマセラピーで行われるアロママッサージ等はマッサージそのものによるリラクセーション効果や血液循環の促進、 神経系、 内分泌系への刺激に加えて、 エッセンシャルオイルによる薬理効果も期待できると述べていた。

これらを具現化するために、 2003年6月1日より大阪府池田市の巽病院で実践的な統合医療センターを設立したとの事で、 漢方は保険診療だが、 鍼灸や指圧・マッサージ、 アロマセラピーは自由診療となっている。 一種の混合診療となるため、 設立にあたっては地元保健所との交渉に苦労を重ねたとの事。

会場の先生方も、 統合医療を日常診療に応用することに期待を示していたが、 行政の理解を得る難しさも感じていた様である。


(Medical Nutrition 64号より)


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