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因子は不明、ワインによる心疾患リスクの低減。 QOL向上に有効なハーブサプリ。
高輪メディカルクリニック院長 秀明大学客員教授 久保 明
ワイン、リキュール、ビールの摂取と死亡率に関するコホート研究と、ハーブ混合サプリメントの短期間の使用は、 精神面でのQOL向上に役立つとする結果発表をリポートする。
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体によいのは赤ワインだけか?他のワインは? |
米国のKlatsky氏らは、 ワイン、 リキュール、 ビールの摂取と死亡率に関するコホート研究をまとめ、 American Journal of Epidemiology (158巻585ページ、 2003) に報告した。
北部カリフォルニアに住む約13万人の成人男女について、 1978年から85年の間に1週間の飲酒の頻度と種類を調査し、 健康状況を98年まで追跡した。
アルコールの摂取と死亡率には 「Jカーブ現象」 が見られ、 とりわけワイン摂取の頻度は独立した死亡率低下の関連因子であった。 これは心疾患のリスクを下げるためである。 リスク低減は赤・白・ロゼどのタイプのワインでも同様に見られた。 しかし、 その効果が何によるものなのか――アルコール以外の成分か、 飲酒の様式か――は不明である。
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ハーブサプリは高齢者のQOL向上に有効。 |
米国のBent氏らは、 ハーブ混合サプリメントの短期間の使用は、 精神面でのQOL向上に役立つとする結果を American Journal of Medicine (115巻441ページ、 2003) に発表した。
試験は中国・北京市の住民237人 (60歳以上) を対象に行われた。 被験者はいずれも、 エネルギーや記憶力、 あるいは性機能の低下を訴えていた。 無作為に2群に分け、 一方を被験食群、 もう一方をプラセボ群とした。 被験食は、 表に示す10種の成分を含有する錠剤である。 試験期間は30日間とした。
試験開始時と終了時のQOLをSF-12と呼ばれる精神・身体的スケールで評価したところ、 被験食群では精神面において多少の効果が認められた。 身体面では両群に差はなかった。
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■さて日本酒は |
コメント:
Klatsky氏らの研究では、 ワインの種類に関係なく、 死亡率の低下が観察されたという結果になっている。 しかしデータをよく見ると、 ビールやリキュールでも適量を飲む群では、 大量に飲む群に比べて心疾患による死亡率が低下している。 健康によいのは赤ワインだけではないのかもしれない。 では、 これから飲む機会の多い日本酒はどうなのか、 ぜひ知りたいものだ。
それはさておき、 Bent氏らの研究対象となった製品は、 長寿をもたらし、 QOLや気のレベルを上げると信じられているとのこと。 実際にその 「ベースサプリメント」 にどのような計測可能な効果が見られるのか、 気になるところだ。
結果は、 メンタルな部分でのQOLでわずかながらの改善があった程度に止まっている。 とはいえ、 今回の試験は30日という比較的短期での結果であり、 「ベース」 の効果を見る試験としては不十分だったのではないか。 サプリメントの検証が必要な時代なのは言うまでもないとして、 適切な試験期間と評価項目を設定することが鍵になる。
(Medical Nutrition 57号より)
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