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減量維持には身体活動に加え、低カロリーの代替食品やサプリメントも有益。 高輪メディカルクリニック院長 秀明大学客員教授 久保 明
肥満患者が減量に成功した後の体重維持に、 身体活動が重要であること。カロチノイドやトコフェロールの血中濃度と心筋梗塞 (MI) リスク低減とは関係がないとする症例対照研究について報告する。
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身体活動でリバウンドのないダイエット。 |
オランダのBaak氏らは、 肥満患者が減量に成功した後の体重維持に、 身体活動が重要であることを見出し、 American Journal of Clinical Nutrition (78巻209ページ、 2003) に報告した。
対象は、 欧州の各医療機関で食欲抑制剤シブトラミンによる治療を受けた261人。 年齢は17〜65歳、 BMIは30〜45である。 患者は6ヵ月後に平均12.4%の減量に成功した。 そこから維持療法期間とし、 患者のうち57人をプラセボ摂取にスイッチした。 維持療法は18ヵ月とし、 その間の食事、仕事量・運動量・余暇の身体活動量 (散歩、 サイクリングなど) ・トータルの活動量を調べた。
減量分をどれだけ維持できているかを百分率にすると (減量維持率=図)、 減量した体重をほとんどそのまま維持した (維持率約100%) グループでは、 (1)最初の6ヵ月での減量幅が大きい(2)維持療法でシブトラミンを使用(3)余暇身体活動のレベルが高い――特徴があった。 (1)(2)を満たしていても、 身体活動のレベルが低いと体重維持率は低下した。
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血中カロチノイド濃度は心筋梗塞リスクと無関係。 |
米国のHak氏らは、 カロチノイドやトコフェロールの血中濃度と心筋梗塞 (MI) リスク低減とは関係がないとする症例対照研究をまとめ、 Circulation (108巻802ページ、 2003) に発表した。
米国の男性医師で心筋梗塞と診断された531人を検討した。 対照として、 年齢と喫煙状況が同一の医師を選び、 両群のカロチノイド (α―カロチン、 β―カロチン、 β―クリプトキサンチン、 ルテイン、 リコピン) とレチノール、 α―トコフェロール、 γ―トコフェロールの血中濃度を分析した。
どの成分も、 調査開始時の血中濃度とMI予防効果とは関連がなかった。 しかし、 喫煙者と喫煙歴のある者では、 調査開始時にβ−カロチン濃度が高いとMIリスクが低くなる傾向があった。 γ―トコフェロール濃度が高いグループでは、 MIリスクが上昇する傾向があった。
コメント: Baak氏らの結果を見ると、 患者の状況によっては減量維持率が0%に近い、 つまり元に戻っている例があるのが分かる。 食欲抑制剤の使用が制限されている我が国では、 実情はなお厳しいのではないだろうか。 そこで有益なツールとなるのがサプリメントである。 低カロリーの代替食品や脂肪の吸収阻害作用をもつものなどを、 うまく取り入れていくのが現実的な対応だ。
(Medical Nutrition 55号より)
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