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高血圧の予防と管理ガイドライン。97年以来の第7次JNC報告が発表。 高輪メディカルクリニック院長
秀明大学客員教授 久保 明
米国合同委員会(JNC)による第7次高血圧の予防と管理ガイドラインが発表され、生活習慣の改善など早期の対処を呼びかけている。また米国のVivekananthan氏らは、β−カロチンとビタミンEの無作為割付試験のメタアナリシスで、「心血管疾患の予防効果は得られなかった」と報告した。
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米の高血圧新ガイドライン、120/80は「高血圧前症」。 |
米国合同委員会(JNC)による第7次高血圧の予防と管理ガイドラインがJAMA(289巻2560ページ、2003)に掲載された。高血圧の診断基準は140/90mmHg以上で変化はないが、新たに「高血圧前症(120/80mmHg以上)」を設け、生活習慣の改善など早期の対処を呼びかける内容となっている。
ライフスタイルの改善については、標準体重(BMI18.5〜24.9)の維持や減塩、身体活動、節酒を推奨。根拠としてこれまでの研究から「体重10kg減で5〜20mmHg(収縮期)の低下」「減塩食実施で5〜20mmHg(同)低下」「アルコール摂取の制限で2〜4mmHg (同)低下」などの結果を挙げている。
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抗酸化ビタミンのメタアナリシス:心血管疾患を予防しない。 |
米国のVivekananthan氏らは、β−カロチンとビタミンEの無作為割付試験のメタアナリシスで、「心血管疾患の予防効果は得られなかった」との結論に至り、Lancet(361巻2017 ページ、2003)に報告した。
ビタミンE7件とβ−カロチン8件の、いずれも1000人以上を対象に投与した無作為割付試験を系統的に解析した。用量はビタミンE50〜800IU、β−カロテンは15〜50mgであった。被験者の合計はビタミンEおよそ8万人、β−カロテンが約14万人に及んだ。ビタミンEは、「死亡」「心血管系による死亡」「脳血管障害」において対照群に比べて利点がなかった。β−カロチンについては、「全死亡」のわずかだが有意な増加を引き起こしたほか、「心血管系による死亡」がわずかに上昇した。
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集団を踏まえて個人を診よう。 |
コメント:97年以来の第7次JNC報告が発表された。一部のマスコミに「診断基準が変わった」と伝えたものもあり、現場での適切な対処を痛感したレポートでもあった。本稿ではその中の生活習慣関連の部分を取り上げた。どれだけやるとどれだけ下がるか、改善の結果が具体的に示されているので、生活指導にも役に立つ。ただし、肥満人口の割合など、日本とは異なる要素もある。そこを加味しておく必要があろう。
一方、抗酸化療法は、現時点のオーソドックスな医学手法での総括である。しかし、たとえネガティブな結果が出たとしても、それをもって抗酸化療法を否定できない。実地診療では、個人個人の状況を知った上での対処を迫られるからだ。例えば、50歳以後の女性といった具合に、層別の指針では、抗酸化療法が必要となるケースもあるだろう。さらに今後は、個人個人の活性酸素、抗酸化レベルに応じた対応が求められよう。
(Medical Nutrition 52号より)
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