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長生きの3つのかぎ、食事・身体活動・たばこ。 高輪メディカルクリニック院長医学博士 久保 明
オランダのHaveman-Nies氏らは、高齢者の生活習慣と10年後の死亡率との関連を調査。一つでも不健康な習慣があると、その種類によって死亡率が25%〜106%上昇していたとAmerican Journal of Epidemiology(156巻962ページ、2002)に報告した。
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喫煙、身体活動、食生活――の習慣を聞き取り、スコア化。 |
欧州7カ国の男性631人・女性650人(いずれも70−75歳)を対象に、(1)喫煙(2)身体活動(3)食生活――の習慣を聞き取りスコア化。10年後に追跡調査をして死亡率との関連を調べた。スコアは0(好ましくない)〜3(良好)の4段階とした。食事については、脂肪酸の比、アルコール、豆、穀物、果物とナッツ、野菜、肉と肉製品などの摂取状況から判断した。
その結果、およそ75%の男女が一つまたは二つの不健康な生活習慣を有していた。逆に、すべて良好だったのは、男性12%、女性23%。このグループに比べ、一つでも不健康な習慣があると、その種類によって死亡率が25%〜106%上昇していた。二つ重なるとさらに増加、三つすべてが不健康だと3〜4倍になる。
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隠れたリスク・高齢者の転倒を防ぐ。 |
米国のTinetti氏は、寝たきりの要因となる高齢者の転倒を防ぐための方策をまとめている(New England Journal of Medicine348巻42ページ、2003)。
これまで行われた、防止策についてのランダム化比較試験結果を解析した。歩行・バランス訓練では、3件の試験中2件で効果ありと判断され、リスクが14〜27%低下する。家庭内の障害回避は1件行われ、19%減少。向精神薬の中止が39%リスクを減らすとした研究も1件あった。
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「健康的な生活」とは何か。具体的な生活指導を。 |
コメント: 「健康的な生活」とは何か。果たしてそれがどれほどのメリットがあるのか――。漠然と考えられていたことが、数字となった論文である。こうしたデータが積み重なれば、日常診療でも「バランスの取れた食事をしましょう」「適度な運動をしましょう」と言うのではなく、個人の状況を把握した上で、根拠に基づいた具体的なメニューを提示できる。
さて、いくら食生活に注意し禁煙していても、避けて通れないのが、転倒による被害である。
ある報告では、高齢者(65歳以上)の3分の1以上が、1年に1回は転倒を経験し、そのうち半数以上は、繰り返し起こしているという。また、転倒の10回に1回は頭部外傷、大腿骨頚部骨折などの重大な結果をもたらす。
Tinetti氏は具体的な方策と成果を整理しており、興味深い。その上で、受診者の骨密度が低ければ、カルシウムとビタミンDのサプリメント摂取をアドバイスすると記している。
(Medical Nutrition 47号より)
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