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有機体硫黄(MSM) 米国で話題のMSM 痛みへの作用も報告され、5月に日本上陸
古来より温泉の成分としても親しまれている硫黄。その元素は人体で6、7番目に多い物質とされているが、食品などからの摂取が比較的容易なため、体内の必須成分としては重要度が軽視されがちだった。硫黄の安全性については、厚生労働省が昨年3月付けで「医薬品の範囲に関する基準の改正について」を、6月には厚生労働省医薬局食品保健部基準課長名の「食基発第20 号」通達を出して、「医薬品的効能効果を標榜しない限り食品と認められる成分品質リスト」に収載されたことで、安全性の裏づけがなされている。今回は最近、アメリカで痛みを抑えるために、非ステロイド系抗炎症薬と併用したり、単独でも350万人以上に使われ、日本でも注目を集めているMSM(メチル・スルフォニル・メタン)にスポットをあて、痛みへの作用について報告する。
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痛みのメカニズムとMSMの軽減作用 |
MSMは松の樹皮から生まれた有機硫黄。針葉樹のテーダ松から精製され、白い粉末状になっている。MSMは、体内や食品(果物や野菜、肉や魚、牛乳、特に穀物や豆類などのたんぱく質を多く含む植物やねぎ類やにんにく、わさびなどのにおいのある植物)、コーヒーやお茶などの飲み物など広く含まれている。有機硫黄は人間の体を作っている元素にも含まれているが、年齢が経過するにつれて、減少していくといわれ、人体になくてはならない成分となっている。特に炎症抑制や痛みの軽減、アレルギーの抑制――などの作用をMSMは有するとされている。
「痛みは、いわば電気化学的なSOSで、体のなかで悪い部分を知らせる働きをする」――。こうに説明するのは、アセィティ化学研究所所長で、法政大学の非常勤講師も務める宇城正和氏。宇城氏によると、痛みそのものは脳で感じる点を明らかにした上で、「まず障害を受けた細胞から痛みを引き起こす内因性発痛物質が放出される。次に内因性発痛物質の痛みは受容器(侵害受容器)で受け止められ、受容器につながっている神経をとおって、興奮が脳に伝わる仕組みになっている。脳に興奮が入ると、おもに間脳の視床でその痛みは感覚され、大脳皮質にその興奮がくると痛みの場所や状況を認知する。その後、脳の中央部の大脳辺縁系に伝わり、情動的な心の変化や不安感、憂鬱感、恐れなどのネガティブな変化となって現れてくることになる」と痛みのメカニズムを説明する。
MSMのもつ痛み軽減作用に関しては、ロナルド・M・ロレンス博士が関節炎や関節痛・筋肉痛の患者16人に対する二重盲検試験が行われており、プラセボ投与群では18%しか痛みが減少したのに対し、MSMを1日2250mg、6週間摂取しつづけたグループでは、82%で痛みの軽減がみられたとの報告がされている(図1)。他にも、ロレンス博士は、運動による負傷患者に対しても同様の二重盲検試験を行い、MSM摂取群で60%近い回復があったとの報告もしている。
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安全性も確認され、カナダのフローラ社製品を日本でも発売 |
MSMの安全性は、LD50(毒性試験に用いる動物固体数の半数が死ぬ時の薬物投与量)の値を比較してもはっきりする。MSMではこの値が体重1kg当たり20g以上になっているのに対して、食卓塩のLD50が体重1kg当たり2.5g〜3gであることを比較すれば、より安全なものであるといえる。
現在、MSM製品としてはカナダのフローラ社製のものが有名である。同社の製品はGMP(米国医薬品品質管理規則)基準に従って製造されているため、高水準の品質とその信頼度を保っていることがその理由といえる。国内では(株)健康デザインが、フローラ社製MSMの総輸入・発売元となっており、5月から国内でも末端製品の本格的な供給を開始していく。同時にクリームタイプも発売する予定で、アボガドやグルコース、ビタミンEなどの肌に潤いを与える成分のほかに膝・腰・肩が気になる人に人気のハーブ「デビルクロー」なども含まれている。内容量・価格は、1包1500mg入りで6900円、クリームタイプが120ml入りで7500円。(問い合わせは(株)健康デザイン、TEL03-5216-7576まで)
(Medical Nutrition38号より)
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