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末期・進行がん患者対応、がんの非通常型治療。 西新宿クリニック 高原喜八郎院長
西新宿クリニック(東京都渋谷区)では、がんを専門に非通常型医療を行うクリニックとして、末期・進行がんの患者の対応にあたる。最近はリンパ球療法や免疫物質局注も取り入れ、さらなる成績の向上に取り組んでいる。著効例を聞いた。
- 症例1 肝がん(65歳男性)
- 経過:平成12年12月に右手に激痛が走り、2日間痛みがとれなかったと言う。翌年1月に近医から大学病院を紹介され、精査したところ、肝臓に3ヵ所の腫瘍が見つかった。大きいものは5.4×4cmに達していた。その後、がん専門病院に転院。3月29日に手術した。抗がん剤動注を併用し、8月には腫瘍マーカーは正常値にまで低下したので退院した。ところが今年になってビリルビンが上昇し始め、黄疸も発現し入退院を繰り返すようになった。
- 余命1週間ないし10日と告知されたため、代替医療に望みを託して当院を受診。末期症例のため入院加療が必要と考え、9月7日、協力施設である佐野外科医院(山梨県甲府市)に入院した。治療開始時の検査所見を図に示す。PIVKA−IIは7870mAU/mlであった。
- リンパ球療法、免疫物質の局注、全身温熱療法を中心とした総合的治療を実施。2週間後にはPIVKA−IIが772へと大幅に低下したのを始め、SLX、CA−50、TPAも減少した。10月30日に退院し、現在当院で免疫療法を続けている。
- 内容
- 症例2(61歳男性)
- 経過:8月1日、佐野外科医院を受診。翌日の画像を写真左に示す。前医からは、がんの一部は動脈に浸潤しているため手術不能とされている。リンパ球療法を中心とした非通常型治療を開始。2ヵ月後には左の鶏卵大の腫瘍がほとんど壊死に陥った。
- 【考察】
- この2例は余命わずかと宣告された患者に総合的な代替療法を施行し、劇的な改善が見られたものである。当院では、佐野外科医院と連携し、個体の免疫力を高めることを主眼に各種の治療を組み合わせている。従来から行っているCDA−II(尿より抽出したがん細胞増殖抑制物質)の内服、全身温熱療法、ビタミンB17の注射、ビタミンC大量療法などに加え、最近ではリンパ球療法、免疫物質局注療法を採用し、良好な成績を収めている。
- リンパ球療法は、患者から採血してリンパ球を分離、それを培養して約500倍に増やし、再び体内に戻す手法である。一方、局注療法として用いるのは、ピシバニールを主体にCDA−II、ビタミンB17、ビタミンCなどである。
- これらを患者の状態に応じて組み合わせることで、免疫力を高め、がんを縮小あるいは消失させることが可能になる。また、がんの早期発見と再発の予防には、腫瘍マーカーとNK活性、CD4・CD8を定期的に追跡することも肝要である。(談)
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(Medical Nutrition45号より)
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