患者に合わせた「オプショナル治療」
A.Hオプショナル治癒研究所 東山明憲 代表

A.Hオプショナル治癒研究所(東京都港区TEL03-5765-1781)では、西洋医学的治療に欧米式の自然療法を組み合わせた統合医療を行っている。東山明憲代表は、「自然医療と現代西洋医学の融合、調和の完成形が統合医療」という。がんに対する統合医療の実際を聞いた。



症例 上行結腸がん(57歳男性)
経過:
他院で手術したところ、すでに腹膜にがんが散らばっており、主治医から余命3ヵ月と宣告される。自然療法でできることはないかと当研究所を受診した。当研究所ではメシマコブ(菌株PL2、PL5)1日6包の内服と、インディアンハーブティーの飲用、抗酸化ビタミン、ミネラル類、フラックス・シードオイル、補酵素Q10の内服で治療開始。病院での化学療法も積極的に受けてもらうようにした。すると、腫瘍マーカーのCEAが、手術前の40.3ng/mlから術後は5.3になり、仕事に復帰できた。術後2年半を経過した現在でも1.5と上昇はなく、諸検査でも再発の兆候はない。
考察:
当研究所では、がんに対して特定の治療の組み合わせを当てはめるような治療は行っていない。西洋医学、自然療法を問わず、あくまで患者の状態にあわせて、治療オプションを積み上げていくようにしている。
健康食品としてはインディアンハーブ、ビタミン・ミネラルを主流に、水溶性キトサン、補酵素Q10、シトラスペクチン、メシマコブなどを用いている。インディアンハーブは、ゴボウ、ダイオウ、シープソレル、アカニレを巧妙にブレンドしたものであるが、公表されていないハーブ成分も含まれている。これらの総合的な働きにより、免疫力が向上するのではないかと考えている。
水溶性キトサンには、フォルスアラーム(間違った警報)としての働きを期待する。つまり、吸収されたキトサンが異物として感知され、マクロファージが処理、それらが分泌するサイトカインのレベルが上昇し、免疫力向上につながるのである。
健康食品を中心とした自然療法が最も効果を発揮しやすいのは、初回手術後の再発予防の段階である。もちろん、ただ健康食品を摂ればよいのではなく、正しい食事、生活習慣、水への配慮は欠かせない。例えば、最近話題の「低インスリンダイエット」も、いくつかのポイントを変更することで、がん患者にメリットがあるだろう。合併症の治療も大切である。糖尿病なら、血糖値が急激に上昇することは免疫を落とすし、がん細胞にとってインスリンは成長ホルモンになりうるので、多量のインスリン分泌は避けなければならない。
このように、多方向から攻めるのが当研究所での統合医療で、患者も「自分のためにいいことをしている」ということが自信につながる。
投与量についてであるが、通常、健康食品のラベルに書いてあるのは健康維持のための量と考えられる。医師の管理下で使う場合なら、大量を用いるケースがあってよかろう。特にがん患者においては、腸管からの吸収低下が考えられることから、初期量として常用量の倍を設定することもある。メシマコブなら、1日6包の摂取を1ヵ月続ける。その頃には痛みや全身倦怠感といった自覚症状の改善が見られるケースが多いので、様子を見ながら減量する。(談)

(Medical Nutrition41号より)


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