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CPLが子宮内膜症の症状を軽減
CPL(環状重合乳酸)は99年10月の発売以来、アポトーシス誘導作用をもつユニークな機能性食品として、主にがんに対して統合医療の現場で用いられてきた。最近では、女性特有の疾患やQOLへの関心の高まりをうけ、CPLの治療域を婦人科領域へと広げる動きが見られる。このほど五輪橋産婦人科小児科病院(札幌市)ほかで行われた、子宮内膜症に対するモニター試験の結果がまとまったので、その要旨を報告する。
- 【CPLの単独投与で痛みが早期に改善】
- 対象は子宮内膜症(骨盤内に病巣があり、かつ卵巣チョコレート嚢腫がないもの)の女性10例(平均28.2歳)。CPLの投与量は6g/日とし、2回に分割摂取してもらった。投与期間は3ヵ月。他の治療は併用せず、CPLの単独投与とした。月経痛や下腹部痛、性交痛といった症状を14のカテゴリーに分類し、それぞれ強度10点、中等度6点、軽度3点として評価。1ヵ月毎に集計した。
- その結果、1ヵ月目よりすべての症状で軽減、消失が見られた(表)。特に疼痛においてその傾向が顕著であり、月経痛、肛門深部痛、性交痛では比較的早期に軽減あるいは消失が認められた。内診によるダグラス窩の状態、また画像による病巣部の検討においても、症状の改善と平行して好転の傾向を認めた。副作用、検査値の異常はない。
- 【冷え性、頭痛・頭重感が軽快するなど、血行改善と免疫調整の総合的働き】
- 子宮内膜症は、子宮内膜様組織が本来の正常な位置以外で発生、増殖する疾患で、激しい月経痛、下腹部痛(月経以外)、排便・性交時の疼痛、過多月経などを代表的な症状とする。30代を中心に成人女性の約10%に発症するとされるが、近年では性成熟の低年齢化にともない20代にも増加傾向にある。治療として手術やホルモン療法、鎮痛剤の投与が行われているが、いずれにせよ生殖期、社会活動期の女性を深く悩ませる疾患であり、有効かつ安全な治療法が望まれる。
子宮内膜症では、マクロファージの活性化で増加した各種のサイトカインにより腹腔内環境が悪化している。その結果、疼痛の原因となるプロスタグランジンの増加と、逆に免疫を司るNK細胞の減少が明らかにされている。
- CPLは、NK細胞を活性化して腹腔内環境を改善すると同時に、赤血球の酸素供給を促進することが知られており、血流改善による組織・臓器の機能改善につながると予想される。今回の試験でも、冷え性、頭痛・頭重感が軽快した例があり、血行促進作用の存在が示唆された。機能性食品ということで、ホルモン療法で見られる更年期様症状、体重増加、血栓症のような副作用がなく、コンプライアンスが良好なこともメリットと言える。
- 以上より、CPLが子宮内膜症治療の選択肢として期待できることが示された。今後適切な摂取量や期間についてさらなる検討が待たれる。
(Medical Nutrition39号より)
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