サプリメントによる免疫療法の実際
 誠快醫院 鹿島田忠史院長

平成3年の開業以来、誠快醫院(東京都品川区、Tel.03-3773-0318)では、各種サプリメントを用いた免疫療法を行っている。鹿島田忠史院長は、免疫に関与するサプリメントを4つに分類し、患者に合わせて選択するという。サプリメントと医薬品の併用が奏効した症例を聞いた。


【症例】
症例 乳がん(48歳女性)
【経過】
腰の痛みを自覚し、他院の整形外科で治療を受けていた。しかし軽快せず、平成13年3月に外科で精査したところ、第IV期の乳がん(両側)と診断される。肝臓、右鎖骨、腰椎など右半身中心に多数の転移巣が認められた。余命6ヵ月との告知を受ける。外科医のもとでは、化学療法を1クールだけ施行した後、現在はホルモン療法のみを行っている。
 
免疫療法を希望して、4月12日に当院受診。野菜主体の食事、呼吸法など生活習慣の指導に加えて、(表1)のサプリメントを開始した。1ヵ月後には、痛みが軽くなったほか、食欲が出て体調が良くなる。顔色もいい。初診時は車椅子での来院であったが、3ヵ月後には杖歩行、さらに5ヵ月後には杖に頼らなくても歩けるようになった。腰痛も消失した。

 
今年1月、CT撮影と骨シンチグラムを施行。肝転移巣と右半身の腫瘍はほぼ消えていた。右乳房の腫瘍はわずかに縮小している。この間の腫瘍マーカーの推移を(表2)に示す。  

【考察】

本例は化学療法、ホルモン療法、そして免疫療法の組み合わせで著効となった。免疫療法としてのサプリメントは、(1)細胞性免疫の増強(2)液性免疫の増強(3)血管新生の抑制(4)活性酸素の除去――の4系統から選択した。特にマイタケグリフロンD−フラクションやサメ軟骨は海外でがんに対する研究が盛んであり、主力として期待する。ただし必ず(1)と(2)の両者を押さえ、感染の負担を減らすことが重要なので、乳酸菌エキスも併用した。また、活性酸素を除去すると、免疫能の増強に役立つことから、抗酸化能のあるサプリメントを組み合わせた。

一般に免疫療法の効果は、早ければ2週程度で立ち上がり、3〜4ヵ月でピークを迎える。まず1ヵ月程度継続し、その間に食欲、睡眠、痛みなどの状態をチェックし、効果があるものはそのまま続ける。その結果、自他覚症状、検査所見ともに改善し、6ヵ月後には、腫瘍マーカーの一部が正常値となった。

この効果を維持するためには、土台となる生活習慣の改善が必須である。本症例でも、食事や感染に気をつけることと、喫煙など発ガン誘因の排除を続けるよう指導している。(談)

http://www.seikai.com

(Medical Nutrition36号より)


BACKSITE TOPPAGE TOP