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「ヒメマツタケ」摂取で、重度の肝硬変が改善 日本橋清洲クリニック 佐藤仁是 院長
日本橋清洲クリニック(東京都中央区、TEL 03-3808-2288)では、様々な疾患に対し健康食品を積極的にとり入れた治療を行っている。学会発表が継続的に行われている健食のみ使用し、薬剤の投与を極力抑えるのが診療の特徴だ。重度の肝硬変が短期間に改善した症例を紹介する。
- 【症例】
- 重度の肝硬変・慢性肝炎(64歳男性)
- 【経過】
- 平成13年7月上旬、大学病院で重度の肝硬変と診断され、薬を一種類投与される。8月下旬、症状の改善が全く見られないため、患者の妻が薬剤を持って当クリニックを訪れたところ、利尿剤しか投与されていないことが明らかになる。大学病院で積極的な治療措置をとっていないため、症状が改善しなかったと考えられる。確かに、肝硬変は一般的には不可逆な病態で、そのため対症療法しか行われていなかったと思われる。
- 8月23日に来院。体重減少、食欲低下、倦怠感等の自覚症状および両下肢の浮腫、上腕部の皮下出血が観察された。同日から日本食菌工業Mのヒメマツタケ(粉末)の1日40gの摂取を開始する。
- 2カ月後、肝機能検査の数値は改善し、特にGPT、LDHの数値は著しく低下した(表)。また、肝硬変や肝炎の診断に有効な腫瘍マーカーであるCA19-9の数値も50.5→30.8U/mlと、正常値まで低下した。また、腹部エコー検査による画像においても、肝臓の腫大および肝表面の不整に改善が見られた。食欲も増し、倦怠感が軽減。その他の自覚症状や浮腫も改善した。この間、利尿剤の服用は中止し、他剤の投与や治療措置は全く行っていない。
- 【考察】
- 大学病院では重度の肝硬変のため、積極的な治療を行わなかったと推測されるが、利尿剤の投与だけでは肝機能の改善は不可能である。ヒメマツタケの摂取により、GOT、GPTの数値が下がったことから、少なくとも肝細胞の破壊が止まったと思われる。
ヒメマツタケの免疫賦活作用による抗腫瘍効果は様々な試験でも認られており、抗がん剤と併用して、効果を示す例も少なくない。肝機能を改善するメカニズムはまだ明らかではないが、マウスを用いて肝障害の抑制作用を調べた試験が行われている。この試験では、四塩化炭素誘発肝障害に対するヒメマツタケ熱水抽出エキス(ABWE)の効果を検討。Wistar系雄性ダイコクネズミを、オリーブ油投与群、四塩化炭素投与群、ABWE―オリーブ油投与群、ABWE―四塩化炭素投与群の4群に分け、GOTとGPT、肝TG量を測定した。ABWE―四塩化炭素投与群では四塩化炭素投与群に比べて、24時間後および48時間後の肝TG量は有意に低かった。このような試験結果から、肝障害に対するヒメマツタケの改善効果が示唆されている。
その他、ヒメマツタケによる肝疾患の著効例が多数示されているので、詳細なメカニズムの解明が待たれる。
(Medical Nutrition 33号より)
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