腸内環境の改善で、がんが消失
  鶴見クリニック 鶴見隆史院長

今年3月、都内に移転開業した鶴見クリニック(東京都中央区、TEL:03-3516-2218)では、「食医同源」を主眼に、食養生を中心とした治療を行っている。腸内環境の改善と免疫の強化によって、がんが消失した症例を聞いた。


 医薬品を使わず食養生とファスティングを補う健康食品を利用
【症例】
62歳女性 乳がん骨転移
【経過】
平成11年8月、乳がんのため他院にて右乳房を切除。化学療法を5クール施行する。翌年1月、骨シンチグラムにて検索したところ、右第2肋骨、両肩甲骨などに転移していることが判明した。2月からさらに強力な化学療法を行ったが、副作用として全頭脱毛や高度の嘔吐が見られたため、患者は自発的に退院。代替医療の施設を転々とするが効果がなく、6月に当院を受診した。
 
医薬品は使わず、コーヒー浣腸、ファスティング(半断食)、鶴見式食養生(表1)を指導。コーヒー浣腸は当初の1週間は1日2〜3回、その後は3日に1回実施するようにした。健康食品はアラビノキシラン3g/日、メシマコブエキス60cc/日、酵素製剤12粒/日、胸腺ホルモン2本/週をそれぞれ内服。また、πウォーターを1日3リットルは飲むように勧めた。
 
治療開始後、コールタール状の宿便がどろどろと排出されるのを自覚する。そして1ヵ月を経過した頃から、急に体調が改善されてきた。その後もアラビノキシランとメシマコブをベースとし、各種の免疫強化策を施行した。
 
体調は順調に回復し、それに伴うかのように検査値も改善。11月には腫瘍マーカーであるCA15-3が正常範囲まで下降した。今年3月、再度骨シンチで調べたところ、がんの全身にわたる骨転移が完全に消失していた。
【考察】
あらゆる病気は、悪い食事、悪い意識、悪い生活習慣・環境によって引き起こされると考える。腸が腐敗し、そこからの栄養の吸収が悪くなるばかりか、毒素が吸収されて血液が汚れるからだ。そのため、まず必要なのは腸内環境の改善であり、それに対して有効なのがファスティングとコーヒー浣腸である。

ファスティングは、断食に近い状態に生体を置くことで腸内を浄化する。ファスティング中に摂取するのは、玄米を挽いた「ブラックジンガー茶」、梅干、果物、サラダなどで、腸の洗浄に役立ち、生体に必要な酵素を含むものを摂るのがポイントである。

食養生とファスティングを補うものとして、各種の健康食品を利用する。免疫強化剤として優れた素材が登場しており、患者に合わせて使用すると効果的だ。当院では、成分分析表、波動測定値、LBA(血液細胞分析)のデータを参考に選択している。効果判定は1〜2ヵ月後を目安とする。

(Medical Nutrition 29号より)


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