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日本人は胃酸分泌が少ない 生体内環境評価システムを駆使し、患者に適した食事療法を 栄養医学研究所所長 佐藤章夫
Drライトをはじめ、栄養療法を実践する医師の多くが、診療・治療に際して重視するのが、臨床検査です。栄養療法で行う臨床検査は、血液・尿などの生体材料を用いた肝機能など各臓器の機能検査はもちろんのこと、便・唾液・胃液・爪・毛髪・汗といった、現代医学治療ではあまり馴染みのない材料を用いた臨床試験 が行われます。これは、現在医学治療における臨床検査が、比較的局所的な現象を捕らえる検査が多いのに対し、栄養療法では、体内の各臓器、細胞組織における生産、吸収、代謝、排泄の連鎖的な現象を捕らえることで、本態的原因を究明し治療することを主眼においている理由からです。
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日本人は元来胃酸の分泌が少ない民族 |
Drライトのタホマクリニックで新患に行われる検査の1つに、胃酸の分泌能力検査があります。胃酸は食物の分解、酵素の生産、ビタミンB12の吸収、十二指腸におけるミネラル吸収、小腸におけるバクテリアの繁殖阻害にも大きく関わっており、特に腸における栄養素の吸収阻害を誘発し、糖尿病、アレルギー性疾、高脂血症、高血圧、Leaky Gut syndrome(次回詳細を紹介)などの原因になるとされています。
胃酸の分析にはHeidlebergカプセルテスト法を用います。この検査では、センサーの入った0号カプセルを患者に飲ませた後、重曹を飲ませて胃酸のpH及び量を時系列で測定するものです。日本人は元来胃酸の分泌が少ない民族だそうで、諸説ありますがもっとも有力な説としては、世界的に見ても外界から孤立した島国で、酸素活性が残る生の魚を頻繁に食してきた民族というもです。
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栄養療法で行われる検査を保険でカバー |
今までに米国で胃酸分泌検査を受けた日本人を多く見てきましたが、ほぼ100%の患者に胃酸の分泌不足が見られています。特に重篤なアトピー性皮膚炎の患者では胃酸の分泌が非常に少ないのいです。
この他、唾液、尿を用いてpH、酸化還元能(REDOX)、微弱電気抵抗率(Resistivity)を検査し、体内での栄養素吸収、エネルギー生産、代謝の各機能を分析するBTA(Biological Terrain Assessment)、便、尿中の有毒重金属を分析する体内解毒能力検査、唾液による酵素生産能力、リンパ系機能検査、汗を用いたミネラルバランス分析検査が行われます。
日本でも最近目にするようになった毛髪中の必須微量ミネラル検査ですが、毛染め、シャンプー、リンス、大気汚染物質のデータへの影響懸念から、爪を用いたミネラル検査が行われています。
このように日本の病院やクリニックではお目にかからない検査を的確に用いて栄養療法は進められます。特筆すべきは、HMOなど多くの民間医療保険機構が、これら栄養療法で行われる検査を認め、保険でカバーされていることです。
(Medical Nutrition 29号より)
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