患者のQOL改善を重視した幅のある医療を補助療法にパン酵母由来β1,3Dグルカンを活用。
 神楽坂医院

かつて東京の花街として親しまれた新宿・神楽坂。 この地に開業して3年を迎える神楽坂医院 は、 ペインクリニック (麻酔科) を軸に内科・整形外科など幅広い医療を通じて患者のQOL改善を最優先に考えた医療を展開する。 患者からの要望があればサプリメントなどの補助療法の舵取を行う同院の安部通院長に診療の様子を聞いた。


 一方的な医療の提供では患者は満足しない。

安部院長の地元である神楽坂は、 下町とオフィス街という2つの顔を合わせ持った土地柄。 それを反映してか、 クリニックの患者層も高齢者から小児まで幅広いのが特徴だ。

安部院長の専門はペインクリニック。 非常に専門性の高い医療技術が要求される半面、 患者の訴える痛みの原因を探ることは医師にとって難しい。 しかし、 痛みは症状のバックグラウンドをストレートに反映することから、 診療に際してはこれを的確に見抜かなくてはならない。

「医師が病気を治すのは当たり前。 さらに一歩踏みこんで、 病気を治療することで患者さんの健康に医師が寄与することができればそれに越したことは無いでしょう。 このような時、 一方的な医療技術を提供するだけで患者さんは果たして満足をしているのだろうかと考えるようになりました」。

そのため、 クリニックでは同じ症状でも、 ケースに応じて治療方法を変えていくことで治療後の患者QOLの改善に成功している。

「実際には、 診療を丁寧に行うことに尽きますので、 患者さんの診療時間をしっかり確保する必要があります。 2回目以降の外来を予約制にしているのもそのためなのです」。


 パン酵母由来β-グルカンで腫瘍の進行を抑制。 

同院では、 患者QOLを高めるために、 プラセンタやニンニク注射、 機能性食品といった様々な補助療法を施行している。 なかでも、 安部院長が良い感触をつかんでいるのが85%以上と高純度のパン酵母由来β1,3Dグルカンを含有した機能性食品 「ベータゴールド」 シリーズ。 あくまで、 患者サイドからの申し出があった場合にのみ補助療法として活用している。

「患者さんの側から、 治療に平行して使用したいとの積極的な申し出があったのがきっかけでした。 そこで、 メーカー側に問い合わせて情報提供をしてもらったところ、 副作用の心配がないだけでなく、 サプリメントの主成分となっているβ-グルカン自体も日本では免疫賦活素材として定着されていますから、 わりと臨床現場でも安心して利用できるのではないかという結論に至りました」。

脳転移を有する70歳代の末期肺がん患者のケースでは、 基幹病院において化学療法を受けた後、 「ベータゴールド500」 (1カプセルあたりパン酵母由来β1,3Dグルカンを500mg含有) を2〜3カプセル/日、 2年間継続摂取させたところ、 画像による肺腫瘍の進行と腫瘍マーカーの数値が抑制されていることか認められ、 腫瘍状態の安定が確認された。 同時に、 肺や脳の腫瘍が顕在化する以前から有していた足のしびれも、 化学療法施術後に症状の悪化がみられたが、 「ベータゴールド500」 を摂取することで、 強い足のしびれの改善が認められた。

ほかにも、 化学療法との併用によるQOLの改善をはじめ、 C型肝炎や肝硬変の症状緩和についても 「ベータゴールド500」 の活用によって良い結果が得られ、 今や補助療法には欠かすことの出来ないアイテムにまでなっている。


 治療の満足度を得ることが機能性食品の役割。 

とはいっても、 クリニックでは機能性食品を積極的に指導しているわけではない。 あくまで、 患者サイドからの申し出があった場合にのみ活用している。 医師の舵取りがなければ、 患者個人が根拠の無い医学的な効能・効果を機能性食品に期待するためだ。

「クリニックでは、 機能性食品を患者さんが訴える痛みを取り除く一助として位置付けています。 従って、 医師として機能性食品を積極的に評価することはありません。 機能性食品の使用にあたっては、 患者さんへの使用が安全かどうか、 使用することで患者さんの治療効果につながるかどうかという点が大切だと考えています」 ――最も、 治療効果に満足が得られるところに機能性食品としての価値が存在する。 その意味で、 患者が機能性食品を積極的に使用したいかという動機付けが一番大切だと安部院長は付け加える。

状況に応じた幅の広い医療を スタンダードな治療が全ての治療方法のベストとは限らない――現代のマニュアル化された医療提供体制に安部院長は疑問を投げかける。

「確かに、 ガイドラインを作成して誰もが同じような治療を受けられるようにすることにもメリットはもちろんありますが、 治療方法の全部をマニュアル化してしまうことは果たして良いことなのでしょうか。 患者さんの主訴には様々なものがありますから、 状況に応じて治療に幅を持たせる医療を提供していくべきではないでしょうか」 ――安部院長によるオーダーメイド医療は今、 本格的に始まろうとしている。


プロフィール
 安部 通 (あべ・とおる)
平成3年 獨協医科大学卒業、 平成10年 順天堂大学大学院卒業後、 平成15年1月から同地にて開業する。 厚生労働省麻酔科標榜医、 日本麻酔学会認定麻酔指導医、 日本ペインクリニック学会認定医、 日本医師会認定産業医、 日本医師会認定健康スポーツ医

(Medical Nutrition 83号より)


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