未病状態も科学的に評価。
 各種測定機器を予防医学に応用。

 インターシティクリニック

「本物の時代」 から 「本当の時代」 になる。 これは9年連続で長者番付にベスト10入りを果たした、 斉藤一人氏の言葉だが、 今月よりインターシティクリニック (東京都豊島区西池袋)の院長に就任した平竜三氏は、 21世紀は 「本当の医療」 が求められると語る。 診療の中心は整形外科だが血液診断や抗酸化力の測定などを用い機能性食品を指導するなど、 診療の守備範囲の広さで、 患者の信頼を集めている。


 体内環境の改善と免疫力と自然治療力を高める努力を。

学生時代から現代医学に対して 「病気を本当に治療していない」 「病気の発生を減らしていない」 という疑問を感じていた平院長。 病気――特に慢性病の根本原因や、 未病状態での予防方法を知りたいとの欲求に答えてくれる講義や教科書は全くなかったと語る。

今日、 新薬開発や遺伝子研究の進歩によって多くの病気が解決できると期待されているが、 医師となり実際の臨床に携わってからも、 学生時代からの疑問はますます大きなものとなった。 そして忙しい日常業務の中、 独学での学習をスタートさせ、 世界には様々な医療体系や知識があり、 現代西洋医学とは全く別の方法によって、 病気の治療あるいは予防をしている実例を知ることとなった。 そしてこれまで学んだ西洋医学に、 そうした医療を取り入れることで、 より安全で優れた医療体系を構築できるのではないかという考えに至ったという。

「病気の治療上で大切な事は、 患部や症状のみを治療するのではなく、 病気の基盤として横たわる体内環境の悪化を把握し、 それを改善させること、 そして免疫力と自然治療力を高める努力をすること」 との信念を持つ院長は、 治療にあたって自らが3点セットと呼ぶ、 (1)FRAS (フリーラジカル・活性酵素測定器)、 脈循環動態/自律神経機能・精神ストレス測定機。 販売=東京医研) といった測定機器をフル活用する。


 測定機器で症状を数値化。未病状態からのアドバイスも可能に。 

FRASの活用法を尋ねてみた。 近年の生化学的研究の進歩により、 ほとんどの慢性病や老化に関わる疾患が活性酸素の害にかかわっていることが判明している。 活性酸素によって発生した過酸化物質 (ペルオキシド) の蓄積は、 体中の細胞老化度を進ませて、 疾病発生を誘発もしくは促進させる。

たとえば糖尿病。 活性酸素に脆弱な膵臓のB細胞が、 酸化ストレスに晒されて機能衰退することが糖尿病の原因の一つといわれているが、 糖尿病の高血糖はそれ自体が活性酸素を増加させ、 ますます病態を悪化させてしまう。

活性酸素は、 有害な食品や環境汚染物質は当然、 悪い生活スタイルや強い精神ストレスによっても多く発生する。 「健康に悪い」 と言われていた食品や生活スタイルが、 今までは 「本当に悪いのか?」 「何故悪いのか?」 を病気になる前に明確に示す手段がほとんど存在しなかった。 そのため医師も真剣に食品や生活環境の指導に取り組むことはできず、 結果的に病院の臨床検査のほとんどが病気レベルになってようやく検知されるものとなっていた。 しかしFRASは健康度に深く関与する過酸化物質の蓄積を簡便かつ正確に数値化する最新テクノロジーであり、 未病の状態から患者に適切なアドバイスを行うことを可能とした。 院長はFRASの活用を 「体調の優れない方、色々な薬や健食を飲みながら症状が改善されない人」 に薦めているという。

自分の健康状態を数値化することと同様に、 体内の健康状態を自身の目で確かめることが大切と考える院長は、 採血した血液の状態を、 3点セットのもう一つである暗視野顕微鏡を通して患者に見てもらうようにしている。

「患者さんは自分の血液状態を、 暗視野顕微鏡を通して見ることで、 自分の健康状態をある程度知ることができます。 だからこそ私の治療や生活改善・サプリメント摂取のアドバイスにも素直に耳を傾けます。 そして後日、 自分の血液状態が改善されたことを目にすることで、 治療の効果を実感していただけます」。

こうした検査にはリピーターも多く、 また口コミによる評判で同クリニックはいつも予約で一杯の状態だ。

現在、 院長が臨床応用して好感触を得ているサプリメントが 「アロエベラジュース」 と 「パンクリアストニック」。


 本当の医療は病気を未然に防ぎ、 自然治療力を高めて病気の根本から治療すること。 

「アロエベラジュース」 は体内環境浄化食品として、 その高い活性酸素除去効果とも相まって血液や腸内の浄化に役立てている。 「パンクリアストニック」 は、 最近開発された糖尿病用に特化した機能性食品で、 原料はギムネマシルヴェスタを含む8種類のハーブ。 I型、 II型を問わず統計的に有意な効果があることが、 一流の英文医学誌 (Journal of Investigative Medicine,Vol 52. 2004) にも掲載された。

院長は、 サプリメント選定の基本ポイントを 「天然材料」 とする。 合成ビタミン、 数多くの抽出・混合過程を経たものや新規物質の製品は注意が必要とする。 同クリニックで扱っているサプリメントは、 FRAS等の前述の機器を通して実際に検証したものである。

変革の時代を迎える21世紀。 これは医療においても避けられない。 「健康食品も、 今までは有名な先生が 『本物だ』 と言えば売れた時代であった。 しかしこれからは権威や肩書きは全く役に立たず、 実際に効果があるかどうかのみが問われる時代になる。 クスリで症状を抑えるだけの医療はもう古い。 本当の医療は、 発症前の異常を見つけて病気を未然に防ぎ、 たとえ発症しても自然治療力を高めて病気の根本から治療するものであるべきです。 『本当の医療』 の時代が早く来るよう、 研究を続けていきたい」 (平院長)。


プロフィール
 平 竜三(たいら・りゅうぞう)
医師・医学博士。 1994年東北大学医学部卒業。 02年同大学医学系大学院卒業。 宮城県内の総合病院等で整形外科医としての勤務を経て03年6月よりインターシティクリニック池袋に勤務。 04年3月より同クリニック院長。

(Medical Nutrition 60号より)


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