マカで待望の赤ちゃんが誕生。
自然の力が出産をサポート。

 小野産婦人科

夫婦なら誰しもが願うだろう出産――しかし、 昨今では体に異常がないにもかかわらず、 子宝に恵まれない夫婦が増加している。 東京・用賀にある小野産婦人科では、 不妊治療の補助に強壮剤として有名な南米ペルー産のハーブ、 マカを指導し、 不妊改善に成功している。 クリニックで院長を務める小野倫一医師 は、 大学病院や市民病院での長い経験を生かし、 カウンセリングを通じて不妊に悩む夫婦を暖かく支援する。 ファミリードクターとしても地域から愛される小野院長を訪ねた。


 からだのひずみが不妊を引き起こす。改善のカギはホルモンバランスの調整。

不妊症状の原因として考えられるのは、 生殖関連器官自体に障害があるケースと、 原因が分からないいわゆる 「機能性不妊症」 といわれるケース。 このうち、 不妊夫婦の多くが後者のケースで悩んでいる。 原因が分からないこともあってか、 解決をあきらめてしまう夫婦も多い。

『病気を引き起こすのは体のひずみが原因』 と考える小野院長は、 生殖メカニズムをコントロールするホルモンバランスの調節が機能性不妊症を改善させるカギであると説明する。

「妊娠に必要なホルモンが十分に分泌されないと全身機能が低下し、 妊娠がスムーズに行われなくなります。 妊娠にはそれぞれのパートナーの体調が大きく関係してくるため、 お互いのちょっとしたホルモンバランスの不具合が、 機能性不妊症につながる可能性もあります」 (小野院長)。

ホルモンバランスは、 栄養や環境も大きく関わってくるため、 これらについても配慮が必要になってくると小野院長は指摘する。


 天然成分で子供を産む環境へ、夫婦そろって摂取。 

小野院長は、 不妊治療の補助として、 強壮剤として有名な機能性食品 「マカ」 を指導、 その効果を実感している。

小野院長が臨床応用しているのは、 マカのなかでも表皮の色が濃い 「マカモラーダ」 といわれる品種。ペルー国フニン県 「マカ生産者連合会」 の認証マークが付いている良質のマカ製品として確認されているものを使用している。 医療用途に用いる場合、 良質のものを摂取する必要があるため、 含有成分の密度が濃いマカモラーダは利用するのに最も適していたわけだ。

そもそも、 小野院長がマカ製品を臨床応用するきっかけとなったのは、 偶然知り合いから紹介されたことによる。 しかし、 当時マカは強壮剤として注目を集めていた素材だったために、 いざ産婦人科領域での臨床応用をしようとしても、 その利用方法は見当も付かなかった。 「何とか婦人科領域で利用できないかと国内・海外の文献を調べていくうちに、 不妊治療の補助に使えるかもしれないことが分かったのです」 (小野院長)。

機能性不妊症による不妊状態が5年間続いた夫婦に、 排卵誘発剤とマカモラーダ含有食品と併用したケースでは、 機能性不妊症を著効に改善した。

「具体的には、 奥さんに排卵誘発剤に朝夕2回・1日4g、 旦那さんにも朝1回・2gのマカモラーダ含有食品を摂取するよう指導し、 3ヵ月後に妊娠したことが確認されたのです」 (小野院長)。

マカを指導するポイントは、 夫婦そろって摂取してもらうこと。 こうすることで、 お互いパートナーのホルモンバランスが整い、 妊娠しやすい体調となるため、 パートナーの一方のみが摂取する場合に比べ、 格段に不妊改善率がアップするという。 また、 不妊治療の補助以外にも、 女性に多い 「冷え性などや、 更年期疾患でも良い結果が出ています」 と小野院長は話す。


 必須アミノ酸のリジンやアルギニン、 天然ビタミンなどマカの成分解明に期待。 

現在、 マカに含まれるどの成分が不妊を改善させるのかは、 はっきりしていない。 しかし小野院長は、 マカに含まれる必須アミノ酸のリジンやアルギニン、 天然ビタミンやミネラルなどの成分が関係しているのではないかと推測する。

「リジンには、 女性の生殖機能をコントロールするホルモンの一種、 エストロゲンの分泌を促進させる作用があり、 女性が妊娠しやすい体内環境を整えると考えられます。 エストロゲンの分泌量は加齢とともに減少してきますから、 マカを摂取することで、 女性の生殖器の働きを活発にしていくのです。 また、 マカに含まれるもう一つの必須アミノ酸であるアルギニンは、 男性生殖細胞の約80%を占める成分となっています」 ――これらリジンやアルギニンを十分摂取することで、 夫婦お互いの生殖ホルモンが活発になり、 より妊娠しやすい体を作ると小野院長は説明する。

さらに、 マカの含有成分として注目すべきなのは、 天然ビタミンやミネラルが多く含まれている点。 ビタミンやミネラルの欠乏は、 正常な代謝を妨げ、 様々な症状を引き起こすことにつながる。 人間の体は、 天然のビタミンを積極的に吸収する働きがあるため、 天然のビタミンやミネラルを補給することは、 生殖ホルモンを活発にする一助となるわけだ。


 妊娠はデリケートな状態 

妊娠はいつでも病気を合併しやすい状態。 そのため、 小野院長は、 妊娠時における定期健診の受診を呼びかける。 妊娠7ヶ月までは少なくとも4週間に1回、 8ヶ月以降は2週間に1回、 10ヶ月以降は毎週受診するといった具合だ。

「出産は夫婦による共同作業。 そのため、 出産までの定期健診時には、 夫婦そろってかかりつけ医とのカウンセリングを受けるようにしましょう」 ――。 小野院長の表情には産婦人科医としての優しい表情が表れていた。


プロフィール
小野倫一 (おの・みちかず)
1941年生まれ。 日本大学医学部を卒業後、 同大学院で産婦人科学を専攻。 日本大学付属板橋病院産婦人科教室などを経て、 1980年より川口市立川口市民病院産婦人科部長に就任。 1985年に田園調布にて小野産婦人科を開業後、 2000年より現在地に移転。

(Medical Nutrition 57号より)


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