男性こそダイエット! 予防・抗加齢医療にひと役。 メディカルクリニック北青山
「究極のメディカルダイエットセンター」を掲げるノエル青山クリニックは先月、メディカルクリニック北青山と改称し新たなスタ−トを切った。形成外科、内分泌・代謝内科、中医学が連携しての「個人対応のメディカルダイエット」というコンセプトはそのままに、新たに「癒しの医療」を加えていくという。リニューアル間もない同院に青木晃副院長(写真)を訪ねた。
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肥満男性、20年で5割増に、「活動的に生きるためのダイエット」を提唱。 |
このほど発表された国民栄養調査で、肥満(BMI25以上)の男性の割合が20年前に比べて1.5倍になっていることが明らかになった。肥満が生活習慣病の危険因子なのは周知の事実。政府主体の健康作り運動「健康日本21」にも、成人肥満者の減少が目標に盛り込まれている。しかし、肥満の相談に医療機関を訪れるケースは少ないだろうし、来院しても一般外来では対応しきれないのではないか。
そうした現実を踏まえ、青木副院長は美容目的のダイエットとは別に「病気を予防し、若く活動的に生きるためのダイエット」を提唱する。
「男性のダイエットといえば、肥満症の治療として行うものか、ボクサーが目指すような領域の両極端を想像するでしょう。しかし、これだけ生活習慣病の患者が増えている以上、一般の人も体重を意識せねばならないのは明らかです。それも一時的な減量ではなく、食事と身体活動を調整して体脂肪を制御するようなライフスタイルを、自力で確立すること。ダイエットの本質はそこにあり、イコール予防医療、抗加齢医療にもなりますからね」
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「20の法則」で無理なく減量。ポイントは「体に優しい方法」。 |
同院では、まず体組成計によって基礎代謝と部位別の脂肪、筋肉、水分を把握する。症例によっては、画像による内臓脂肪のチェックも行う。今の姿を数値で理解してもらうわけだ。その後、体重を毎日グラフにつけ、治療の動機付けとする。その上で、食事量を20%減らし、日常生活の活動量を20%アップさせるなどの「青木式20(トゥエンティ)ダイエット法」を指導する。
ダイエットメニューのポイントは「体に優しい方法」。なぜなら、健康・半健康な人が対象だからだ。ライフスタイルの一環として行うダイエットが、心と体を蝕んでしまっては元も子もない。青木式ダイエットも、比較的ゆっくりと変化する内分泌・代謝系のリズムに合わせて考案されたものだ。
早期に強力な効果を得たい人で、導入時に西洋医学的方法を行う場合も、減量成功後には補完代替医療(CAM)を取り入れていく。同院にはアロマテラピスト、整体師、鍼灸師らも勤務し、それぞれのプロフェッショナルがCAMを提供している。
「食欲抑制剤や超低カロリー食といった治療を駆使すれば、減量自体はさほど難しくありません。ただし、そのような治療を長く続けていくと、患者さんの心身に大きなストレスがかかるのが問題です。効果の減弱やリバウンドの可能性が常に付きまとう。そのような時に、漢方薬をベースに飲んだり、アロマテラピーを定期的に受けたりすると、心身のバランスがとれて、効果の維持が期待できます」
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西洋医学以外の手段も用いて、診断してスパで癒す。 |
心と体のケアのオプションとして、同院では新たに「メディカルスパ」の機能を加えた。院内に薬湯ルームを設け、生薬の風呂でゆっくりと心と体の疲れを癒すのだ。
スパやヒーリングサロンは各地に出来ているが、同院はそこに医療をからめたのが特徴。整形外科での温泉リハビリとも違った趣となっている。
青木副院長はこう説明する。「現代は自律神経が乱れやすい時代と言えます。単に精神的ストレスだけではなく、空調の完備した室内や生活リズムの変調など、私たちを取り巻く環境が大きく変化しているからです。言い換えれば、『五感が働く機会の減少』。環境による交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかなくなって、さまざまな愁訴が起こるのでしょう。肥満においても、交感神経の受容体が脂肪の燃焼に関与しているとされています」
自律神経のバランス調整に、医薬品よりもCAMがマッチしているのは容易にうなずける。同院では良導絡や脈診といった、西洋医学以外の手段も用いて、医師が体の中と外から診断。現状を正確に把握した上でメニューを提案する。
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病気の一歩手前の人、若い健康な人も対象に「待ちの姿勢」から転換。 |
防衛医大を皮切りに糖尿病や肥満症を診てきた青木副院長は、この数年、治療から予防へ、患者から健康・半健康人へのシフトを考えるようになったという。
「疾病の治療を主眼とした保険診療は、『待ちの姿勢』。肥満が危険因子だと医師が理解していても、実際に患者が来なければ介入はできません。しかも、現実には肥満に対する方策は、保険診療では極めて限られています。発想を変えて、病気の一歩手前の人、さらには若い健康な人も対象とすれば、患者の何倍もの人に対応することができるのです。そんな医師が増えれば、10年後に糖尿病は半減するでしょう」
プロフィール
青木晃(あおき あきら) 昭和36年生まれ。昭和63年防衛医科大学校卒業。同付属病院、東大、旭川医大、埼玉医大にて内分泌・代謝内科の研究と臨床にあたる。 |
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(Medical Nutrition 46号より)
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