若返りの“要”はアクティブホルモン補充療法にあり 西新宿プラザクリニック 出村博理事長
人間は誰でも若さを保っていたいと願っている。最近では、“究極の予防医学”といわれるAnti-Aging-Medicine(抗加齢医学)をめぐる国内外の医学会が連携をとるケースも見られるようになってきた。そんな人類の永遠の願いを叶えようとしているのが西新宿プラザクリニック(東京都新宿区)だ。アクティブホルモン補充療法を中心とした治療について出村博理事長(東京女子医大名誉教授)に話を聞いた。
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21世紀の若返り療法の中心に |
「老化」を司り、実行するのは、脳・神経系と免疫系、内分泌系といわれている。加齢とともに、これらに指令を伝えるホルモンの量は不足する。そこで最近ではホルモンのバランスをコントロールし、不足するホルモンを補充することによって、老化のプログラムを抑制することが可能になってきている。
西新宿プラザクリニックの出村博理事長は日本内分泌学会理事長などを歴任し、多くの学会をまとめてきた「ホルモン学の大家」だ。出村氏の話では、「ホルモンの必要量や加齢による分泌量の減少は個人差が大きいため、あらかじめ体内のホルモンバランスなどをチェックし、その人にあったホルモンを適切に補充して免疫力などを高める『アクティブホルモン補充療法(HRT)』が21世紀の若返り療法の中心となる」という。
加齢とともに不足するホルモンを理想的なレベルに戻し、失われたホルモンバランスを回復する。それによって、外見および内面の若さと健康、活力を取り戻す「若返り法」がアクティブホルモン補充療法といわれている。この療法は欧米の先進国ではすでに最先端の予防医学として認知され、多くの人が利用している。
一方、日本でホルモン補充療法というと、まだ閉経後の女性に対するホルモン投与だけを考える人が多く、特殊治療という大げさなイメージが強い。
しかし、ホルモンには老化にブレーキをかけ、若返りを促進し、免疫力低下によるがんや感染症から体を守ることはもとより、痴呆にも効果があるともいわれている。出村氏は、「数種類のホルモンを必要に応じてバランスよく投与することは充実した生活を送るのにとても有意義で、美しさを願う女性はもちろんのこと、前向きに生き、仕事や私生活で成功したいと考えている人には是非お勧めしたいです」と話す。
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自分の体内年齢を把握する |
人間の体は、ホルモン系、神経系、免疫系が良好に働いていて、体内環境のバランス(恒常性)がとれているときは健康な状態を保つ。こうした生体内環境が次第に崩壊していく状況が「老化」であり、生体内環境が現在何歳レベルにあるかを示す数値が「体内年齢」だ。
日本人の場合、体内年齢は実年齢よりも平均で7歳老化しているともいわれ、極端なケースでは、30歳老化していることもあるという。最近は、空気、水、食物に含まれる汚染物質や、環境ホルモン、電磁波など外的要因によってストレスに晒される機会が何かと多く、体内年齢は知らず知らずのうちに進行している場合がある。出村氏は、「自分の体内年齢を知らずに放置しておくことは大変危険なこと」と指摘する。
体内年齢を正確に判定し、生体内の生化学的な環境バランスを的確に評価することができれば、適切な診断・治療によって体内年齢を若く保持し、いつまでも健康で活力に満ちた体を維持することが可能になる。
「ここで大切なことは、いかに体内年齢を正確に測定・評価する手段です」(出村氏)。これを開発したのが、米国・BTI社で、生体内環境評価システム「BTAS‐2000SG」だ。人間の体液(唾液・血液・尿)から、アミノ酸や酵素、分子および原子の反応をテストし、酸性―アルカリ性のバランスや体の酸化レベル、イオンの伝導性等を調べ、生体内環境の総合的な評価を得ることができる。同クリニックではこれをいち早く導入し、データに基づいてその人の体内年齢に合ったトータルへルスケアに活用している。
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ホルモンチェックは必ず専門家で |
若々しさを保つためのアクティブホルモン補充療法(HRT)は、加齢にともなって不足するホルモンを補い、免疫力を高めるもの。この療法のベースになるのが血液検査と問診によるホルモンと免疫力のチェックで、これが正確に行われないと、いくらホルモンを補充しても確実な効果は得られないという。この点を踏まえ、「内分泌学、免疫学の専門家による確かなチェックが必要」と出村氏は注意を促す。
HRTに使用されるのは、主にヒト成長ホルモン、甲状腺ホルモン、プレグネノロン、エストロゲン、プロゲステロン、テストステロン、DHEA、胸腺ホルモン、メラトニンとプラセンタ―の10種類。
プロフィール
出村博(でむら ひろし) 1934年、宮城県生まれ。東北大学医学部卒。同大学医学部第二内科助手の後、米・ユタ大学およびコーネル大学に留学。東京女子医科大学内科主任教授を経て、東京女子医科大学病院副院長、日本内分泌学会理事長、厚生省中央薬事審議会委員等を歴任。現職に至る。 ●西新宿プラザクリニック 東京都新宿区西新宿2−2−1京王プラザホテル南館8F TEL:03-3344-0930 |
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(Medical Nutrition 31号より)
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