BVPM顕微鏡による血液分析で身体機能を評価 鈴木医院 鈴木秀夫院長
千葉県山武郡で開業する鈴木医院(鈴木秀夫院長)は、西洋医療を軸に漢方、鍼灸、アロマテラピーなどを取り入れるなど、統合医療を実践するクリニックとして地元では評判の医院だ。とりわけ好評を得ているのは、未病状態や治療効果が検証できる検査方法を取り入れている点だ。2000年1月から米国の医師会や医療機関に普及しているBVPM顕微鏡システムを導入して、血液分析を行い、患者の身体機能を把握しながら、効率的な治療と予防指導を行っている。
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鍼やアロマで除痛治療 |
「痛みを訴える患者さんにも極力、消炎鎮痛剤を使わないことにしています。特に高齢者は多科受診でいろんなクスリを服用していますので、薬物は最小限に止めています」。このため鈴木院長は、和痛作用のある鍼やアロマセラピー、竹炭による除痛治療など、統合医療の研究に余念がない。BVPM顕微鏡を取り入れたのも、代替医療の視察で渡米した際に開発者のロバート・W・ブラッドフォード医師に会い、臨床応用の模様を目の当たりにしたのがきっかけだった。
ブラッドフォード医師は、スタンフォード大学がん研究所の研究員時代にがん治療のためにBVPM顕微鏡システムを開発した。“生きた血液”の分析方法である同システムは国際パテントを持ち現在では世界30カ国で利用されている。(日本の輸入元は、アメリカンバイオロジックスジャパンTEL03-5521-1740)。
BVPM顕微鏡による利用目的について鈴木院長は、「生きた血液を観ることと、血液凝固の状態を観ること。そして培養することで活性酸素やウイルス感染の状況を観ること」と話す。 生きた血液の分析では、映像により白血球の動きや赤血球膜の形態等から、細胞の栄養状態や免疫機能の状態などを簡単に把握することができる。血液凝固分析では、血液の凝固パターンを観察して、活性酸素の過多やビタミンの欠乏状況、重金属の蓄積状況がわかる。また、培養によって血液変化の度合いを観ることにも役立つという。
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サプリメントの効果判定にも応用 |
「この白く映っている部分が可溶性のフィブリンです。活性酸素が増加していることがわかります。白血球の動きも緩慢ですね。赤血球の形もかなり変形している様子が伺えます」。鈴木院長は、がん患者の血液サンプルを映しながら、患者の身体状況を説明する。臨床所見と顕微鏡での所見を加味しながら、疾病に至った背景を掴むことも、治療方針を決める上で重要になる。例えば抗がん剤を投与する場合でも、生体情報をしっかり掴んでおかないと、かえって副作用を増大させてしまう恐れがある。薬物治療を効率的に行うためにも顕微鏡所見は欠かせないという。
「患者の中には口頭で説明してもピンとこない人がいます。顕微鏡を使えばビジュアルに血液状態が見れるので説得力があります」(鈴木院長)。 同システムは、体内の生化学的変化の推移、代謝機能の状態を把握しながら治療を行っていくため、治療効果を判断する指標となるが、一方では健康管理にも役立てることが可能になる。
「最近はビタミンなどのサプリメントを摂っている人が増えていますが実際に効果があるのかどうかはわかりません。予防効果を実証するのは非常に難しいんです。しかし、この顕微鏡ならビタミンの摂取前後の変化の状態がわかります。つまり予防効果の判定にも応用できるのです」(鈴木院長)。
プロフィール
鈴木秀夫(すずき ひでお) 昭和29年生まれ。千葉県出身。昭和53年、日本大学医学部卒業。第二内科学教室に入局、循環器内科、特に不整脈を研究。平成元年、千葉県で開業。鍼灸、漢方等の東洋医学を取り入れる。食事療法など自然治癒力を導く治療法を基礎治療に。 ●医療法人社団緑風会・鈴木医院 千葉県山武郡山武町埴谷1233 TEL:0475-89-1002 |
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(Medical Nutrition 22号より)
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