ホリスティック医学のモデルクリニック 赤坂溜池クリニック 降矢英成院長
ホリスティック、すなわち「人間を丸ごと見つめよう」という医療実践の場として、幅広い治療法を取り入れた医療機関が、東京・赤坂にある。標榜科目の心療内科、内科、精神科を中核とした「保険診療」を行いながら、国内でも珍しいハーブセラピーやオーラソーマ、ヨガ・気功などの各種代替療法を実践する赤坂溜池クリニックでは、専門の医師・療法士らが、症状や患者のニーズに応じて「ホリスティック」に対応する。開業を目指す医師からの見学希望も度々受けるという評判のクリニックを覗いた。
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アレコレ選べるサポート体制 |
院長の降矢英成医師(内科・心療内科)が赤坂溜池クリニックを開設したのは、97年8月。標榜科目の心療内科、内科、精神科に加えて様々な療法を取り入れ、ホリスティック医療、ストレスマネジメントを実践している。心理療法、カウンセリングはもちろん、ハーブ療法、食事栄養指導、運動指導、鍼・灸・指圧、整体、オステオパシー、噛み合せ・顎関節治療、さらにアロマセラピー、リフレクソロジー、オイルマッサージ、アウェアネスタッチ、色彩療法、オーラソーマ、ヨガ・気功、波動診断など各種療法を幅広く取り入れているのが特徴だ。
降矢院長は、「疾病部位だけを見ていては、患者を健康に導くことはできない。当クリニックは、ホリスティック医学の実践の場として、疾病予防や健康増進に力を入れている。心身の両面からストレスへの対処法を体得してもらい、健康を回復・維持できる医療を目指している。そのためには様々な治療法を取り入れ、患者の症状や希望にあった医療を提供することが不可欠だ」と語る。
しかし、ホリスティック医療を継続的に実践するには、医師としての腕ばかりでなく、患者に対して各種療法の専門スタッフが有機的に機能するシステムや経営ノウハウが問われる。同クリニックは、降矢院長をはじめとする医師や看護婦、事務員など常勤スタッフと各種専門療法を行う30名余の非常勤スタッフで構成されている。
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心と体のバランスを診る |
診察では、患者のライフスタイルや嗜好をきっちり把握することに重点が置かれ、血液検査、尿検査、超音波検査、心電図検査、食生活自己チェック、心理テスト(CMI、エコグラム、SDS)、さらに血液栄養分析、波動診断などを必要に応じて組み合わせ、患者の状態を診る。
基本となる治療は、心理療法と鍼灸・整体などの東洋医学的治療で、それぞれ40〜50分の時間をかけて治療が施される。また、院内にはインフォメーションコーナーが設置されていて、気功教室など関心のある療法を患者が自ら選択し、参加できるようになっている。医療を補完するハーブやアロマオイルなどは、売店「グリーンフラスコ」で専門的な指導を受けながら購入できるのも好評だ。
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教育・研究にも意欲 |
医療の提供だけが、同クリニックの役割ではない。降矢院長は「大学病院のように、ホリスティック医学に関する臨床、教育、研究の3機能を充実させていきたい」と構想を語る。すでにスタッフを講師に全スタッフが各種療法を勉強できる院内研修制度(単位制)をスタートした。また、クリニックに併設されたホリスティックヘルス情報室では、ホリスティック医学を習得するためのセミナーなども行っており、院外からの参加も受け付けている。
プロフィール
降矢 英成(ふるや えいせい) 1959年静岡県生まれ。東京医科大学卒業。同大第3内科、LCCストレス医学研究所心療内科、帯津三敬病院などを経て、ホリスティック医療の実践の場として、97年8月に赤坂溜池クリニックを開設。日本心身医学会認定医。日本東洋医学会専門医。日本ホリスティック医学協会常任理事。共著「ホリスティック医学の治癒力」(法研)。 |
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(Medical Nutrition 15号より)
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