いま注目を集める「統合医療」を実践
 AHオプショナル治癒研究所 東山明憲医師

病気の早期発見のための最新機器を活用して各種検査をはじめ、免疫増強療法、がん症状緩和療法、メディカルハーブ両方及び栄養バランス両方、漢方処方、ホメオパシーなどのさまざまな治療を組み合わせた統合医療を実践する、A.Hオプショナル治癒研究所の東山明憲代表。カナダの自然医療クリニックで統合医療の臨床研修を積み、帰国後は統合医学に西洋医学も不可欠という認識から、最新の治療技術と設備を積極的に取り入れ、さらなる統合医療学の確立を目指している。また、がん治癒をメインテーマにおく一方で、予防医学の研究も力を入れ、患者とその家族のメンタルケアも重要視したセミナーなども開催している。


 様々な治療法を組み合わせた統合医療とは?

A.Hオプショナル治癒研究所(東京都港区)では、診察する際に何を食べて、何を飲んでいるかなど、一週間の生活パターンを患者にあらかじめ書き出してもらい、その生活の中で身体に対してどんな問題点があるかをチェックして、より有効に治癒をもたらすための手段を考えていく。「部分ごとに何が悪いのかを書き出していくことによって、全体的にどこが悪いのかもある程度分ってくる。治療手段には部分的に治す方法もあれば、全体的に治す方法もある」と東山代表は語る。ここで重要なのは、何がどうして悪いのかを患者自身に理解させることだ。

「患者さんには、最初に理由をあげて、しっかり説明することが必要です。何がどうして免疫力を下げるのかといった様に詳しく説明すると、患者さんも理解し、自覚してくれるのです」(東山代表)。診察では一人の患者に対して約2時間ほどかけ、さらに必要と思った患者には定期的に連絡をとり、アドバイスを行う。

治療法は、治癒には時間が少々かかるが、食事では不充分な栄養などを補うという意味もあり、安全で生理的なビタミン・ミネラルと、機能性食品などのコンビネーションを利用する。これらの役割は体のホルモンバランス、代謝バランスの調整、免疫力の向上をはかり、活性酸素によって体が酸化されている場合にはそれらを取り除く。また、人体の生理機能や生化学的機能を調節するハーブのコンビネーションによる安全な療法は、体全体のバランスを整えるものと、各症状に絞って使うものとに分れる。こうした自然医療に分類されるナチュロパシーをはじめ、個人にとって毒性のあるものを極端に薄めて投与し、体に毒であることを認識させることによってからだの中に毒性と対峙する力を作るホメオパシー、そのほかに漢方などの治療法を患者の問題のあり方に合わせて使い分ける。

 体内環境の検査に最新機器を活用

同研究所では治療の判断基準となるような体内環境の検査に、「BTA:Biological Terrain Assessment」や「ソマトスコープ(もしくはLBA:Live Blood Assessment)」といった最新機器を活用している。

BTAは血液と唾液、尿のpH値、酸化還元電位、抵抗値を測定する機器。それらのデータをコンピュータ解析することによって、体内におきている状況(体内環境)などを把握できる。測定には朝一番に採取した血液、唾液、中間尿を使用する。ビタミン・ミネラルのほかに、酸化還元電位の状態からどの臓器がうまく働いていないかといった各臓器の状態、更にリンパ系の働きの状況などについても推測できるという。

ソマトスコープは特殊コンデンサーを装備した顕微鏡で、患者の血液の状態を調べ、赤血球や白血球のほかに「ソマテッツ」と呼ばれる小体を検査する。赤血球や白血球の数をはじめ、その形や活性などを見ることによって、ビタミン・ミネラルの不足度、免疫の活性度、患者の体調などを知ることができる。「ソマテッツの状態からはその人の免疫における、いわば予備能を知ることができ、ソマテッツの状況を把握することによって体内環境を知り、未病の兆候などが把握できます」(東山代表)

 セルフディフェンスを促すセミナー

セミナーでは、自然医療や統合医療についての概念をはじめ、実生活での具体的な注意事項、医師が話す内容を理解するための医学的な知識などについて説明する。こうしたセミナーは、患者の「セルフケア」という意識を促し、生活を見なおすことによって自分の健康を守る「セルフディフェンス」の自覚につながると東山代表は話す。セミナー終了後は、自然に参加者同士のコミュニケーションの場となる。さらに発展してがん患者とその友人や家族、がんの経験者など、がんに関係した人々の情報交換の場が必要であるとの考えから、参加者の有志によって「がん・仲間の会」が発足した。

東山代表が目指しているのは、西洋医学や自然医療などのさまざまな治療法を組み合わせた統合的な医療。「最初に何が病気として起きているのかを把握し、まず、その病気に対して治療しなければならない場合は西洋医学が必要です。しかし、例えば患者さんが、手術前後の生活に気をつけるといったことは非常に重要です。また、自分が罹った病気の意味について考え、納得することで治癒のきっかけが始まります。治癒のために特効薬だけを求めるのは正しいことではないのです。そして患者とその家族の心のケアを重視し、患者に合った様々な治療を行い、またオプションとして必要な方法を患者さんに提示できる医療が今、必要とされていると思います」

プロフィール
東山明憲(ひがしやま あきのり)
医学博士。1962年生まれ。A.Hオプショナル治癒研究所代表。9年間外科医として臨床を経験の後、2年間北米に渡り、代替療法と西洋医学を調和させるべく統合医療の臨床研修をつむ。98年帰国後、さまざまな治療法や検査法を取り入れた「A.Hオプショナル治癒方」を実践。また、あらゆる角度からの病気治癒法や健康法に関するセミナーや講演、インターネットなどで情報を提供している。

●AHオプショナル治癒研究所 (旧:A.Hオプショナル治癒研究所)
代表: 東山明憲
住所: 〒106-0047 東京都港区南麻布2-14-13 麻布山口ビル3F
Tel: 03-5765-1781 Fax: 03-3452-1781
E-mail:ANA15750@nifty.com
URL: http://homepage1.nifty.com/AHO/ (旧:http://www.dr.earth.co.jp)

(Medical Nutrition 3号より)


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