漢方薬の補助にウミヘビ脂質を利用。

 吉祥寺東方医院

東京・武蔵野市の吉祥寺東方医院では、 東洋医療を積極的に取り入れた診療を展開している。 なかでも、 治療において免疫力の低下が予想される場合にはサプリメントも指導する。 日本医科大学東洋医学科助教授で、 医院の漢方外来を務める三浦於菟医師に話を聞いた。


 女性に多い漢方外来患者。

公立病院の勤務医をしていた三浦医師は、 軽度の疾病に対する西洋医療の効き目の限界を日頃から感じていた。 疾病への治療法は、 多いに越したことがないというのが三浦医師の持論。 そこで、 日本の医療になじみが深く、 対象となる疾患領域の幅も広い漢方医療に着目し、 専門医を修得後、 医院の漢方外来で担当医を務めるに至った。

医院の漢方外来を覗くと、 患者の多くが女性なのに気付く。 その3分の1は主訴が心身症や不定愁訴の中高年患者だ。 同院が行った満足度調査でも、 西洋医療に満足しているにも関わらず、 漢方医療も受診している患者が約半数いることが分かっており、 出産や子育て、 老人介護といった女性にとっての一連のイベントが、 精神的・肉体的に大きな負担となっている現状がかいまみられる。


 ウミヘビ脂質が疲労を改善。

三浦医師は治療の補助としてサプリメントも指導する。 指導するのは、 ウミヘビ抽出脂質を加工したサプリメント 「ラチカゴールド」。 治療により体の疲労が予想される中高年患者に指導するケースが多い。

ウミヘビは学名をラチカウダセミファシアタといい、 強壮と解毒に効果がある。 漢方の医学書にも掲載されている漢方薬素材ということもあり、 他の漢方薬との相性は抜群だ。

「50代後半女性患者のケースですが、 倦怠感が常にあり、 毎年冬になると3〜4回は風邪を引いていました。 さらに肩こりもひどく、 吐気を伴う偏頭痛も持っていました。 そこで、 頭痛の漢方薬 『魔黄附子細辛湯』 『川茶調散』 にラチカゴールドを1日4錠、 朝晩1回2錠ずつ指導したところ、 摂取1ヶ月で全身の倦怠感が改善し、 摂取3ヶ月間は1度も風邪を引かなかっただけでなく、 4年後には体重も増加しました」。

更年期障害への指導例もある。 早期の更年期障害と診断された40代半ばの女性患者のケースでは、 前述と同量のラチカゴールドを指導したところ、 摂取2週間で冷えとのぼせが軽減し、 生理日数も回復した。


 医療は「文化に根ざしたもの」。

「医療は文化。 日常の生活習慣に根ざした部分に耳を傾けることこそが大切」 とは三浦医師。 医学的に重要な部分をスポイルする診療の多さが、 近年の医療不信を招いていると指摘する。 ただ、 患者さんの側に問題がないかというと、 そうでもなさそうだ。

「サプリメントの利用についてですが、 『マニア』 のような方がまだ多くみられるようです。 やみくもに何種類も摂取するのではなく、 自身の生活習慣にあった必要量を摂取して欲しいものです」。


(Medical Nutrition 67号より)


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