免疫ミルクの補助療法でリウマチ症状を改善。

 片倉病院

女性に圧倒的に多く現れる疾患にリウマチがある。 一種の自己免疫疾患と考えられているが、 原因がはっきりしないため、 明確な対処法や治療法は確立されていない。 神奈川県川崎市で開業する片倉病院 (044-866-2151) の光野貫一副院長は、 補助療法に免疫ミルクを使用し、 朝のこわばりの軽減や関節の疼痛改善の効果を確認した。 リウマチが悪化すると腎不全等を併発することから、 光野医師は 「症状悪化の予防法としても免疫ミルクの併用は意味がある」 と話す。


 米国での試飲試験を受け、臨床応用に踏み切る。

「リウマチは、 遺伝的要因に何らかの引き金因子、 例えばウイルスや過労などが挙げられますが、 これらが加わることで発症すると考えられます。 一端発症すると治癒が困難で、 免疫異常の治療薬も副作用が強いので使用しにくいのが実状です」 (光野医師)。 そこで光野医師は、 副作用が少ないスターリミルク=一般名:免疫ミルク (発売元:兼松ウェルネス03-5440-9719) を使って臨床的に効果があるかを検証した。 伝承的に牛乳が関節炎に効くということが知られていたことや、 米国での試飲試験で免疫ミルクによる関節炎改善率が高値を示していたことも、 臨床応用に踏み切る要因となった。

患者の中から、 薬物療法では十分な効果がなく、 関節注射を繰り返したり、 関節の腫大が著しい患者6名に試験法を説明し、 同意を得てから、 1日40gを2回に分けて、 3カ月間服用させた。 その結果、 3例が自他覚的に改善し、 無効だった1例も関節内注射の回数が減るまでになった。


 薬物治療の補助療法と予防手段として使用。 

72歳の男性の例では、 膝関節の腫大が軽減し、 歩行障害も改善した。 「この患者は、 リウマチの悪化から腎不全を併発していました。 膝痛がひどく歩行できない状態でした。 家族歴ではリウマチの人が多く、 遺伝的素因もありました。 免疫ミルクの服用前は、 腫大が著しかったんですが、 服用後は小さくなり歩行も出来るようになりました」 (光野医師)。

リウマチに対する免疫ミルクの効果は日本リウマチ学会総会などでも有用性が報告されている。 免疫ミルクに含まれる抗炎症因子 (AIF) の作用や、 免疫を調整する機能が、 過剰な免疫反応を抑制するため、 と考えられている。 これには免疫ミルクのIgG抗体と抗炎症因子が関与しており、 腸粘膜の炎症を抑え、 過剰な免疫反応の発現や単球、 マクロファージを減少させることでリウマチの関節症状を抑制することがわかっている。

免疫ミルクを医療に用いることについて 「薬物治療の補助療法として使う場合と、 症状悪化を防ぐ予防手段として使うこと」 を提案する光野医師。 ただ、 日本人の中には先天的に乳糖不耐症の人もいるため、 使用の際はきちんと説明することがポイントだという。

光野医師は、 今後も免疫ミルクを様々な症状の人に使用していきたという。


(Medical Nutrition 61号より)


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