漢方を中心に専門医がトータルにサポート。
 岡田医院

東京・玉川学園の岡田医院(TEL042-720-3794)は、漢方を中心とした総合的な診療が話題を呼び、遠方からの受診者も絶えない。同院では漢方薬以外にも、田七人参・アガリクスといった健康食品まで指導しているのも特徴のひとつだ。院長の岡田研吉医師を訪ねた。


 比較的標準化され、安定した治療効果が期待できる漢方。

「医局で修行していた当初は、医療システムの概要を覚えることで精一杯でした。しかし、仕事に余裕が出てくると、現在の医療制度が医療行政に縛られているのではないかということに気づきました」――岡田院長が西洋医学以外にも患者に効く民間医療があるのではないかと考えたのはそんな時だった。なかでも漢方を診療の柱に据えたのは、天然由来の成分を主としていることと、世界各国の民間療法と比べて、比較的標準化されていることが大きかった。そのため、患者に単独で使用しても、安定した治療効果が期待できると岡田院長は話す。

同院で指導している漢方薬は、胃腸虚弱を改善する「ユナルゲン」、眼科疾患を改善する「アイリターン」や「アワビの輝き」など。特に後者のような内科的なアプローチから眼の疾患を改善する漢方薬は少ないと岡田院長は話す。さらに同院では健康食品も指導している。値段が張るものよりも、比較的安価な健康食品を推奨しているのが特徴的だ。健康食品に関しては、ヒトの弱みにつけこんだ商売が横行している現状があることがその理由となったと説明する。


 素人による誤った判断を修正させるためにも専門家による舵取りが大切。

岡田院長が常に心がけているのは、医師による治療の舵取りだ。患者自身頭が混乱してしまい、冷静に対処することができなくなるからだ。そのため、医師には心療内科的な役割が求められるという。

専門家による舵取りが必要な理由はこれだけではない。素人による誤った判断を修正させるためだ。「当院でも指導している健康食品についても、よくテレビなどで『○○は体に良い』と宣伝されています。しかし、体に良いのと利用者にとって良いのとは決してイコールではありません。高齢者や虚弱体質以外の人が慢性疲労になったからといって、栄養補給を目的に健康食品を常時摂取すればエネルギー過多になってしまいます。だから、慢性疲労などの場合は、休暇によって疲れを取るのが本筋といえましょう」(岡田院長)。

医師を頂点とした医療体制に対する患者の不満はあいかわらず根強い。しかし、岡田院長は「医療行政により医療給付が法律によって縛られているからなのです。医師の裁量権はそこにはありませんので、医療行政と患者の板挟みにあっているのが現状」として、制度に関する医師への救済を求める。

しかし、現在の医療保険制度には疾病予防に保険適用を認めていない。そのため岡田院長は、医師の多くが「病気になったら治療する」とのスタンスがいまだに抜け切れていないという。その意味で「医師こそ今の医療行政の被害者なのです」と強調する。


(Medical Nutrition 51号より)


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