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痛電計を骨粗鬆症診療に利用。
葛城病院
最も原始的で、基本的な感覚である「痛み」。大阪府岸和田市にある葛城病院(TEL0724-28-5141)では、「骨粗鬆症外来」を行っており、変形性脊椎症・関節症の患者に対して痛電計(インピーダンスメータ)を利用した診療を実施している。同院名誉院長の藤田拓男医師に話を聞いた。
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世界初「痛電計」で痛みを客観的に測定。 |
葛城病院では、毎週火・水・金を「骨粗鬆症外来」として、骨粗鬆症の他に変形性脊椎症・関節症の患者の治療に取り組んでおり、遠方からの患者には短期入院も受け付けている。同外来では、痛電計(インピーダンスメータ)や二重エネルギーX線吸収装置(DXA)、末梢型コンピュータ断層骨測定装置(pQCT)などの機械を用いているのが特徴的。なかでも、変形性脊椎症・関節症の治療に痛電計を用いるのは世界で初めての取り組みだ。
装置は、メータ本体に接続されている電極を体の一部分(例えば手のひらなど)に接着し、1アンペア以下の定電流を流す。持続的な疼痛がある場合には、皮膚インピーダンスが急激に低下する。このため、同外来では変形性脊椎症・関節症の治療にも活用しているという。測定は、静止時と負荷時に可能で、前者では、椅子に座った安静な姿勢で、また後者では(1)椅子に座った姿勢からの起立(2)かがんで膝を曲げる(3)平坦な床を50歩歩く(4)10段の階段の上り下り――の各負荷時(但し、負荷後には休憩を入れる)で測定が可能になっている。
また、同外来では広く使われている方法として4段階の視覚スケール採点法(0、1、2、3)も併用している。しかし、これだけでは「あまりにも漠然としていて薬の効果を見たりすることはとてもできないのです」として、痛電計と併用することこそ意味があると藤田医師は話す。
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骨粗鬆症治療に健康食品も利用。 |
実際に、骨粗鬆症による膝の疼痛を訴えていた44才の女性に(2)のコラーゲンやグルコサミン配合のスリーAカルシウムを利用するよう指導したところ、次の外来では、膝の痛みが改善されただけでなく、肌がきれいになっていたとの報告もなされ、皮膚の若返りの作用もあるようだと藤田医師は語る。
診療に際しては、なぜそのような測定が必要なのか、どうしてこれらの健康食品が良く効くのかなどを患者が理解できるまで詳細に説明することを心がけていると藤田氏は話す。それぞれの患者のレベルに合わせるため、「診療に時間がかかり、患者を待たせることもあります。しかし、患者さんも納得され、症状の改善された人もだんだん増えてきています。その意味では、腰背痛や膝の痛みに対する取り組みでは世界一だと自負している」と藤田医師はコメントする。
ことに本質が主観的な「痛み」。このようなものも測定できる現代に、医師の智恵を感じる。
(Medical Nutrition44号より)
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