女性の健康をトータルに見守る
 パークサイド広尾レディスクリニック

予防と治療、心と体、さらには美容医療までをもカバーする「21世紀型レディスクリニック」――。7月15日にオープンした「パークサイド広尾レディスクリニック」(東京都港区、TEL03-5798-3470)は、婦人科、皮膚科、心療内科、内科を標榜し、すべて女性医師による診療を特長とするクリニックだ。女性のアンチエイジングに対する関心が急速に高まるなか、時代のニーズをいち早く取り入れたと言えよう。


 女性特有のストレス、専門医がチームで

「出産、育児、夫の転勤、親の介護…。女性は家庭の大変動に最前線で対応しています。そのため、多くのストレスに見舞われる一方、相談窓口は限られていました。女性特有の体の変化もあります。そんな人が気軽に相談できるようにしたい」。心療内科を担当する黒田紀子医師はそう話す。

心療内科で多く診るのはうつ病、自律神経失調症、不眠など、一言で言えば「環境の変化に心と体がついていけない状態」。黒田医師は「開院して間もないのですが、女性のライフスタイルに伴って起こる訴えが他のクリニックに比べて多いと感じます。夫婦関係や親の介護がストレスになっている場合もありますね」と分析する。

初診では、30分はかけて患者の話に耳を傾ける。「患者さんの中には、話を聞いてもらっただけで安心したという人がいます。言葉にするだけでもだいぶ違うようです」。

最近は、セントジョーンズワート(SJW)を始めとするハーブサプリメントが世間をにぎわせていて、セルフケアの一手段として取り入れる人も増えているようだ。これについて黒田医師は「患者さんから質問を受けることが多くなりました。一定の有効性はあると思いますので、とりあえず試してみたらどうかとアドバイスしています。もちろん、SJWが無効で抗うつ剤が奏効するケースもありますから、限界を感じたら気軽に受診できる施設が増えるといいですね」。


 「トータルレディスチェック」で肌診断も

洗練された街・広尾にマッチした外観や、対面式のゆったりとした診察室は、従来のメンタルクリニックのイメージとはかけ離れている。何より、心療内科の単科標榜ではなく、婦人科、皮膚科と同居していることが、受診に対しての垣根を下げているかもしれない。

そして、それにはもうひとつメリットがある。他科と併診ができ、それぞれの専門家の治療が受けられることだ。例えば更年期障害の患者で、婦人科でホルモン補充療法をうけても、うつ症状が残る場合がある。そのようなケースではメンタルケアを並行することで改善するという。

同クリニックでは、電子カルテを導入し、他科の医師が情報を共有してチーム医療にあたるようになっている。また、自覚症状が出る前でも、がん検診、骨密度測定、肌診断などのメニューをそろえた「トータルレディスチェック」でサポートする。

院長の角ゆかり医師(婦人科)は、「女性の健康を見守り続けることをコンセプトに、思春期から閉経後まで、常に変化する女性の心と体をフォローする場所でありたい」と話している。


(Medical Nutrition42号より)


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