体の歪みを取り、治癒力を高める
 木村均整院

人はみな病気になる前に、ある特定の部分に凝りや歪みを生じ、事前にそれを正していれば病気になりにくいという。これは「均整術」の考え方だ。木村均整院(東京都杉並区、TEL/03-5370-6541)の木村宏院長は均整術を用いて予防医療に取り組んでいる。


 身体の相関関係を用いて、全体を整えていく均整術

「均整術とは、身体の相関関係を用いて、全体を整えていくものです。例えば、冷え性はお腹の凝りをほぐし、動脈の流れをよくすると改善します。体に歪みや凝りがあると、血液循環が悪くなり、神経の働きが悪くなります」と木村氏は説明する。診察・治療の手順は以下の4項目からなる。

(1)観察
 まず、患者を鏡の前に立たせ、姿勢を見る。両肩、肩胛骨、骨盤の位置、O脚等をチェックする。日常、どんな姿勢をとることが多いかを知るために、職種や利き腕、生活習慣について尋ねる。歪みや姿勢を把握すると、罹りやすい病気や症状がわかるという。なお、均整術では人の体型を12種類に分類し、調整の基本としている。

(2)設計
 患者の特徴をつかみ、どのように体を整えるかイメージする。

(3)調整
 手技によって歪みを正し、凝りを取り除く。均整術のマッサージ法は多種あり、神経を鼓舞するための「叩打性刺激」や、関節をまわす「運動性刺激」などがある。筋肉をゆるめたり、ツボを刺激したり、痛みを感じない程度の刺激を与える。

(4)確認
 最後に、もう一度鏡の前に立ってもらい、調整後の姿勢を確認する。


 自然治癒力の向上にもつながる均整術 

「均整術は亀井進先生(故人)が体系化したもので、漢方やオステオパシー、日本古来の整体、カイロプラクティックなどが統合されています。体の歪みを取り、姿勢を整えるのはとても大切なことで、自然治癒力の向上にもつながります」と木村氏は語る。均整術の施術者は、ボディデザイナー(姿勢保健均整師)と呼ばれる。例えば、整体師やマッサージ師が「木を見る」治療家ならば、ボディデザイナーは「森を見る」治療家といえるだろうか。

「最初は何らかの症状があって来院されますが、症状がなくなっても月に1、2回の割合で通院される方が多いですね。継続して体を診ていると、患者さんが意識しない異変にも気づくことができますから、病気の予防にもつながるでしょう。ストレスが原因の場合がほとんどですが、病気ではないのに体の具合が悪い方が本当に多いですね。我慢していると、病気につながることもあります。均整院は病院ではありませんから、気軽に体をメンテナンスするつもりで訪れてはいかがでしょうか」と、木村氏。

同院では均整術の治療を受けられるほか、その人の体型や症状に適した健康体操やストレッチの指導もしている。いずれは、区民館などで無料健康指導を行うことも検討中であるという。

(Medical Nutrition38号より)


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