|
「美容内科」的アンチエージングを提案 松倉クリニック 松倉知之院長
脱毛・フェイシャルケア・痩身――美容医学の主領域に対して、松倉クリニック(東京都渋谷区、03‐5414‐3600)では、手術のほかに器具や食品、化粧品を用いた治療を行っている。松倉知之院長は、外科医でありながら非侵襲的な治療も積極的に手がける。予防医療におけるアンチエージングの一部を聞いた。
 |
ストレスのない痩身プログラム |
「例えば、顔のたるみを何とかしたいと希望しても、顔にメスを入れるのに抵抗のある人がいます。穏やかな治療で改善すればと考え、その幅を広げてきました」。
そう語る松倉院長。「穏やかな治療」といえば、痩身においても、ストレスをかけないでやせていくことを考えるという。ストレスが食欲を誘発することもあるからだ。同クリニックでは、(1)サプリメント(2)器械によるトリートメント(3)組み合わせ低カロリー食品(4)マッサージ――などを使用したメニューで、無理のない減量をはかっている。
サプリメントは、リパーゼの働きを阻害して脂肪の吸収を抑制するものと、食欲を抑制する働きをもつものが中心。いずれも海外では医薬品として使われている。これらの治療で2〜3kg/月の減量を図り、3〜4ヶ月で希望の体重にもっていくのが目安だ。成功したら、脂肪の吸収を抑制するサプリメントを1日1回、メインディッシュの時に服用する。それが維持療法となる。
特に気になる部分がある場合、器具によるトリートメント「エンダモロジー」(写真)が有効だ。これは特殊ローラーと吸引構造をもった器具で施術することで、局所の脂肪を減少させるもの。欧米で行われた臨床試験で効果が確認されている。
 |
抗老化としてのプラセンタ療法 |
形成外科を専門とする松倉院長は、北里大学でEGF(表皮細胞増殖因子)、FGF(線維芽細胞増殖因子)など、創傷治癒の研究を続けていた。「しかし臨床では、これらのサイトカイン単独では効果が得られませんでした。やはり増殖因子同士の協調作用が必要なようです」。
そのような時、海外でのプラセンタの評判を聞き、5〜6年前から興味をもったという。プラセンタにはEGFやFGFなど、創傷治癒に関わるサイトカインが複数含まれているからだ。「肝障害のためにプラセンタエキスを注射していた女性が、疲れにくくなり、肌がしっとりしてきたと訴えたのもその頃でした」と松倉医師は振り返る。肝機能が改善されることから、しみ、くすみへの効果もある。
標準的な使用法としては、皮下注射で1回2アンプル、週1回の投与だが、同クリニックでは点滴と「ツボ打ち」も行っている。ツボ打ちはまさに東洋医学との融合で、全身のツボから10〜12箇所を選び、少量ずつ分割して注射する手法。ビタミンB12を併用する。神経賦活作用と置き針効果の両者が期待できる。点滴では1回5アンプルをビタミンCあるいは混合ビタミン剤とともに投与する。高度の疲労や、風邪の引き始めに著効があるという。
松倉院長は「元気になる、疲れにくくなる、肌がきれいになる――とアクティブな人生を送るのに役立つことばかりです。それもアンチエージングにつながるでしょう」と話している。
(Medical Nutrition 30号より)
|