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病院にもメリット「人間ドック+教室」 淀川キリスト教病院 生活習慣病教室
人間ドックで毎年同じ指摘を受けても、検査成績が改善されない受診者が多いのは何故か――。 淀川キリスト教病院(大阪市東淀川区)の「生活習慣病教室」について、健康管理増進センター部長の渡辺直也医師に聞いた。
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具体的な個別指導に成果 |
人間ドックで指導を受けても、生活習慣が改善されず、検査成績が好転しない受診者が多い。こうした受診者を対象に、淀川キリスト教病院健康管理増進センターでは平成12年1月に「生活習慣病教室」を開設している。教室は3カ月を1クールとして、隔週土曜日の午後を利用し、全員参加の教室を計6回開く。参加費用は6万8000円で、健保組合によっては補助も出る。
教室では、講義や診察、検査成績の説明を医師の渡辺部長が担当し、全体を統括する。内臓脂肪量や血液データに基づいた具体的な個別指導は、参加者に客観的な手応えを感じさせて、やる気と主体性を後押しするため、成果も上がりやすいという。また保健婦は、ウェルネス看護診断に基づく生活問診表を用いながら、個々のライフスタイルに合ったプランニングを心掛けている。管理栄養士は、ポケットカメラを利用して視覚的に食生活を把握することや食事記録をつけることを指導。月1回の個別指導やモデルメニューによる食事会、栄養懇話会も担当する。運動トレーナーは、院内のフィットネスセンターを利用した集団指導のほか、運動処方に基づく参加者毎の運動メニューを指導する。
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次回のドック受診にも結びつく |
ある男性(48歳)のケースでは、毎年人間ドックを受診しながら4年間で、体重が70.8kgから73.2kgへ、肥満度は+14%から+19%へそれぞれ上昇し、総コレステロールは307mg/dl、中性脂肪は1052mg/dl。空腹時血糖は103mg/dlだが、HbA1cは徐々に上昇して5.7%になり、軽度耐糖能障害の傾向が見られた。この男性は、体重を3kg減の70kg、中性脂肪を200mg/dl台にするという目標を自ら立てた。
男性に対して運動トレーナーは、毎開催日に1時間程度の運動指導をし、運動負荷試験、体力測定を実施。さらに家庭や職場でできる運動メニューを指導した。毎日30分のウォーキング、週2回のフィットネスなども目標に加えた。また管理栄養士からは、ジュースは無糖に、間食は運動した日だけに、ビールは缶ビール1本で止める――などの細かい指導が加えられた。その結果、男性は改善目標を8割以上達成し、体重は4.4kg減少、肥満度は+13.2%に改善。内臓脂肪値104cm2は教室終了後に50cm2へと半減し、総コレステロールは197mg/dlへ、中性脂肪は132mg/dlへと低下した。
これまでの取り組みでは、表のような成果が上がる一方で、渡辺部長によれば「教室を開くことは、センター側にとっても次回のドック受診に結びつく」というメリットも見られる。
(Medical Nutrition 29号より)
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