代替医療の情報提供は医師の役割 横浜市都筑区の山本記念病院では、5月から総合医療を実現するため「総合診療科」を開設した。「自分自身が入りたい病院、患者にやさしい病院」という、創立者の故山本善三医師が残した理念をさらに推進し、地域住民の健康に貢献する医療期間を目指す山本百合子理事長に話を聞いた。
山本記念病院の「総合診療科」は、理事長で皮膚科を担当する山本百合子医師に加え、2名の内科医が週3日間受け持ち、西洋医学を軸に、東洋医学やアーユルヴェーダ、アロマセラピー、ハーブ療法などを採り入れ、慢性疾患の治療やQOLの向上に対応する。 総合診療科の役割について、山本理事長は「何科にかかれば良いかを悩んでいる人への応対や慢性疾患に対する治療、個別の生活指導など、既存の外来では手が回らなかった部分を補います。合わせて人間ドックや企業検診のフォロー、食事を含む生活指導などの予防医学を行います。代替医療も採り入れていますので、“統合医療の入口になるでしょう」と語る。
山本理事長は検査などを通じ患者の状態を把握したうえで、医療を整理する重要性を強調する。 「多剤併用による相互作用やクスリに対する感受性の個人差、QOLなどを考えるとなるべく少ないクスリで対処したい。身体全体を整える漢方薬の役割は今よりも増すでしょう。サプリメントやアロマ、ハーブなどもできるだけ負担にならないように使いたい」と語る。その一方、患者の意識を「治してもらう」から「自分で治す」へと変えていくことも重要なポイントになる。
また、総合診療所の開設に伴って患者や地域住民に向けた食生活セミナーを定期的に開いていく方針だ。「肥満に対する食事指導など、栄養指導を拡げた形で開催して行きます。また風邪の流行期でも、この地域では感染が少ないというように、地域に役立つ診療所として実績を積み上げて行きたいですね。医療機関の役割の中でも、今後は病気にならないようにする予防医療が重視されるでしょう」。 同院では、聖マリアンナ医大の教育関連病院として、予防医学教室の実習や疫学調査への協力、予防医学セミナーの開催などを計画している。 http://www.ensen.com/tm/yamamoto/ (Medical Nutrition 25号より) |
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