がん免疫ドッグで免疫状態をチェック
 マイシティ・クリニック 平澤精一院長

がんに対する免疫の抵抗力や予備力を調べたり、がんが存在することを疑わせる異常がないかを調べる、がん専門健診システム「がん免疫ドック」を導入する医療機関が急増している。都内・新宿駅のステーションビルで開業するマイシティ・クリニック(院長・平澤精一医師、TEL 03-3354-3411)を取材した。「がん免疫ドック」は、ヘルパーT細胞やNK細胞の活性度合を調べたり、IL−12、IFN−γ、TNF−αなどのサイトカインを検査し、さらにIAP、CEAなど約20種の腫瘍マーカーを検査することで、画像診断では写りにくい早期がんを発見したり、がんの兆候を早期に察知することが可能になる。


 予防医療こそが開業医の役割

マイシティ・クリニックの平澤院長は、予防医療こそがプライマリーケアを担う開業医の役割になると確信するなかで、最終的に行き着いたのが「がん免疫ドック」だった。予防効果が定量化でき、客観的に判断できる点が、西洋医療を行う同クリニックの診療方針とマッチしていたため、平澤院長はさっそく導入に踏み切った。

「ドクターの間では、まだ免疫療法に対する評価は低い。確実性が欠けるというのがその理由だが、このシステムは免疫状態をデータで示すので極めて客観的に判断できる」と平澤院長。予知予防に効果を発揮するだけでなく、治療面でも手術前の免疫状態を把握でき、しかも術後の微小転移も判別できるので、抗がん剤投与の必要、不必要の判断にも役立つ。

 自然治癒力を発揮させることが医療の本質

平澤院長は、「西洋医学では、人間を精密機械に例えて、悪い部品は取り換えようという発想になる。これに対して、東洋医学は、人間を小宇宙として捉え、病気は歪みがあるからと考える。免疫療法は、患者が本来もっている自然治癒力を最大限に発揮させるもので、ある意味では医療の本質とも言える」と話す。

疾病を予防し、治療するのは、その主役とも言うべき免疫力の状態を的確に把握しなければならない。同クリニックでは、「がん免疫ドック」で免疫能をチェックしながら、時には免疫賦活剤を投与したり、予防策として食事指導や栄養療法を行っている。

(Medical Nutrition 16号より)


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